はじめに
このモデルはつい最近発表があったという事もあり、ここでまとめている情報とは異なる要素が含まれる可能性があります。本モデルが気になったという方はお手数をおかけしますが、インターネットで検索をかけ、最新の情報の入手に努めて下さい。また、本記事も新たな情報が入り次第、適宜更新して参ります。
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-2023/3/29 22:10(JST) 本記事投稿者-
概要
2021年、ランボルギーニ(Lamborgini)のフラッグシップモデルにおける最後のバリエーションモデルとしてデビューした、アヴェンタドール LP780-4 ウルティメ(Aventador Ultimae)。2023年3月29日(日本時間)、アヴェンタドールの後継モデルとして本記事の主役「レブエルト(Revuelto) LPI1000-4」を世界初公開した。新世代プラグインハイブリッド(PHEV)システムにより、同社がリリースする市販車として遂に1000psという大台に突入した。
特筆すべき内容として、トランスミッションがセミATからDCTになっており、カウンタック(Countach) LPI800-4(カウンタックの記事参照)まで採用してきたシングルクラッチの歴史から解放されている。また、このトランスミッションはウラカン(Huracan)の7速DCTよりも軽く、かつスムーズに変速する。
アヴェンタドールでは前期型で3通り、後期型で4通りのドライブモードを備えていたが、レブエルトはなんと13通りのドライブモードを備えている。
2023年3月29日現在、具体的な発売時期や車両本体価格等は明らかになっていない。
エクステリア(外装)
同社の限定モデル「シアン FKP37 LPI820-4(Sian FKP37)に近いものがある。イメージカラーはそれこそアヴェンタドール LP700-4のそれと同じ様なオレンジ色。カラーリングについては400種類以上をラインナップしているとの事。
ヘッドライトのデザインはそれこそシアン FKP37のそれで、どうもこのデザインが今後のランボルギーニの「特徴」になるとか。
サイドビューに関しては、同社CEOのステファン・ヴィンケルマンによると、「ディアブロやムルシエラゴのビジュアルからヒントを得た」という。
ドアの開閉は、同社のフラッグシップモデルである事を意味するシザースドアを継続。、
なお、夜間でもエンジンがよく見える様にギミックライトを装備している。
インテリア(内装)
センターダッシュボードには、最近の同社の武器である、アルファベットの「Y」の字をかたどったデザインが用いられ、3つのデジタル液晶ディスプレイが搭載。
助手席側にも横長のディスプレイが搭載され、マシンの情報が表示される。助手席の乗員も「副操縦士」の様な気分を味わえる。
エンジンスタータースイッチは、アヴェンタドールやウラカンと同様に赤色のフラップ付き(言うなれば起爆スイッチ風)。
エクステリアのカラーリング同様こちらも70色という豊富なバリエーションを用意している。
パワートレイン
エンジンは排気量6.5L V型12気筒自然吸気エンジンをミッドシップに搭載。最高出力815ps/9250rpm、最大トルク725Nm。ここに3基の電動モーターが組み合わさり、総出力は1000psを叩き出す。0~100km/h加速は2.5秒。アヴェンタドール LP700-4が3.0秒である事を踏まえると明らかに進歩している。
駆動方式は4WD。トランスミッションは8速DCT。同社のフラッグシップモデルとしてDCTを搭載するのはレブエルトが初となる。また、モーターのみでの走行も可能。13のドライブモードが備えられており、普段の街乗りからサーキットでの全開走行まで、幅広い楽しみ方ができる。
その他
リアウイングはアヴェンタドール同様の可変機構を持ち必要に応じて自動で調整されるが、ダウンフォースを最大もしくは最小にする複数のモードの間で、手動で制御する事も可能。
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