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レブエルト

らんぼるぎーにれぶえると

レブエルトとは、イタリアの自動車メーカー「ランボルギーニ」が発表した、アヴェンタドールに次ぐフラッグシップモデルである。
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はじめに編集

このモデルはまだ販売に至っていない為、ここでまとめている情報とは異なる要素が含まれる可能性があります。本モデルが気になったという方はお手数をおかけしますが、インターネットで検索をかけ、最新の情報の入手に努めて下さい。また、本記事も新たな情報が入り次第、適宜更新して参ります。

皆様のご理解とご協力をお願いします。

-2024/2/20 21:10(JST) 本記事最終更新者-











概要編集

アルファベット表記「Revuelto」。スペイン語で「スクランブルエッグ」を意味する。そして、その語源は「混ぜ合わせる」から来ている。つまり、エンジンとモーターの利点を "混ぜ合わせた" という洒落をきかせた名前となっている。


2021年、ランボルギーニ(Lamborgini)のフラッグシップモデルにおける最後のバリエーションモデルとして、アヴェンタドール LP780-4 ウルティメ(Aventador Ultimae)がデビューした。

2023年3月29日(日本時間)、アヴェンタドールの後継モデルとして本記事の主役「レブエルト」を世界初公開した。新世代プラグインハイブリッド(PHEV)システム(同社は「HPEV(ハイパフォーマンスEV)」と呼称)により、同社がリリースする市販車として初の1000ps台という大台に突入した。なお、フラッグシップモデルとしては初のハイブリッドカーとなる。

特筆すべき内容として、トランスミッションがセミATからDCTになっており、カウンタック(Countach) LPI800-4(カウンタックの記事参照)まで採用してきた、フラッグシップモデルにおけるシングルクラッチの歴史から解放されている。また、このトランスミッションはウラカン(Huracan)の7速DCTよりも軽く、かつスムーズに変速する。

アヴェンタドールでは前期型で3通り、後期型で4通りのドライブモードを備えていたが、レブエルトはなんと13通りのドライブモードを備えている。そのうちの1つに、ランボルギーニにおいて初となる、エンジンを使わずに走行するモードが存在する。


車両価格は日本円で約6600万円(税込)。2024年春以降に販売の予定。


なお、レブエルトのデジタルパンフレットを公式サイトから閲覧・ダウンロード可能。興味がある人は覗いてみると良いだろう。




エクステリア(外装)編集

デザインは同社の限定モデル「シアン FKP37 LPI820-4(Sian FKP37)」に近いものがある。

イメージカラーはアヴェンタドール LP700-4のそれと同じ様なオレンジ色。Lamborghini Ad Personamプログラムにより、カラーリング(及び後述のインテリアのカラー)については400種類以上をラインナップしているとの事。

ヘッドライトのデザインはシアン FKP37に酷似しており、このデザインは今後のランボルギーニの「特徴」になると思われる。

サイドビューに関しては、同社CEOのステファン・ヴィンケルマンによると、「ディアブロムルシエラゴのビジュアルからヒントを得た」という。

ドアの開閉は、同社のフラッグシップモデルである事を意味するシザースドアを継続。

なお、夜間でもエンジンがよく見える様にギミックライトを装備している。




インテリア(内装)編集

Feel Like a Pilot(操縦士の様な気分を)」をコンセプトにデザインされている。

センターダッシュボードには、最近の同社の武器である、アルファベットの「Y」の字をかたどったデザインが用いられ、3つのデジタル液晶ディスプレイが搭載。

助手席側にも横長のディスプレイ(横方向9インチ)が搭載され、マシンの情報が表示される。助手席の乗員も「副操縦士」の様な気分を味わえる。

エンジンスタータースイッチは、アヴェンタドールやウラカンと同様に赤色のフラップ付き(言うなれば起爆スイッチ風)。

フロントボンネット下のトランクに加え、シートの後方にゴルフバッグが置ける程度の広めの空間があり、ちょっとやそっとの買い物ではすぐにいっぱいいっぱいになる事はない。

エクステリアのカラーリング同様こちらも70色という豊富なバリエーションを用意している。




パワートレイン編集

エンジンは排気量6.5L V型12気筒自然吸気エンジンをミッドシップに搭載。最高出力825ps/9250rpm、最大トルク725Nm/6750rpm。ここに3基の電動モーターが組み合わさり、総出力は1015psを叩き出す。3基のモーターの合計最高出力は190ps。0~100km/h加速は2.5秒。アヴェンタドール LP700-4が3.0秒である事を踏まえると明らかに進歩している。レッドゾーン(最大回転数)は9500rpm。

駆動方式は4WDだがエンジンは前輪の駆動には関与せず、代わりに2基のモーターで左右を独立制御する。残りの1基はエンジンを補助する形でリアに配置されている。トランスミッションは新設計の8速DCT。同社のフラッグシップモデルとしてDCT、及び8速ミッションを搭載するのはレブエルトが初となる(アヴェンタドールは7速セミAT)。



アヴェンタドールでは前期型で3通り、後期型で4通りのドライブモードがあったが、レブエルトは13のドライブモードが存在する。下記に代表的なもの4通りを記す。

  • シータモード → エンジンを完全にオフにし、モーターのみで走行する街乗りモード。バッテリー残量が減るとエンジンを始動し充電を始める。容量3.8kWのバッテリーを6分で充電する。
  • ストラーダモード → エンジンを使い、モーターの出力を含めて886psを発揮。
  • スポーツモード → エンジンを使い、モーターの出力を含めて907psを発揮。
  • コルサモード → 最高出力1015psが出せる様になる。



その他編集

リアウイングはアヴェンタドール同様の可変機構を持ち必要に応じて自動で調整されるが、ダウンフォースを最大もしくは最小にする複数のモードの間で、手動で制御する事も可能。

また、スーパーカー・ハイパーカーにおいてはまだ浸透しきっていない電動パワーステアリング(EPS)を搭載している。




主要諸元編集

エンジンタイプミッドシップ縦置き V型12気筒
排気量6.5L (6498.5cc)
ボア・ストローク95mm × 76.4mm
圧縮比12.6 : 1
最高出力(エンジンのみ)825ps/9250rpm
最高出力(モーター込み)最高1015ps
最大トルク725Nm/6750rpm
パワーウエイトレシオ1.75kg/ps
CO₂排出量(ハイブリッドシステム稼働時)276g/km
燃費(ハイブリッドシステム稼働時)10.3L/100km(≒9.7km/L)
電力消費量(ハイブリッドシステム稼働時)78.1kWh/100km
トランスミッション8速DCT
全長4947mm
全幅(ミラー除く)2033mm
全幅(ミラー込み)2266mm
全高1160mm
ホイールベース2779mm
乾燥重量1772kg
重量配分フロント:44% リア:56%
ホイールサイズ(前/オプション)20インチ / 21インチ
ホイールサイズ(後/オプション)21インチ / 22インチ
タイヤサイズ(前/オプション)265/35 ZR30 / 265/30 ZR21
タイヤサイズ(後/オプション)345/30 ZR21 / 355/25 ZR22
ブレーキディスクサイズ(前)410mm × 38mm
ブレーキディスクサイズ(後)390mm × 32mm
最高速度350km/h
0~100km/h加速2.5秒
0~200km/h加速7秒以下





関連記事編集


  • シアン FKP37 → ランボルギーニが初めて本格的に開発したハイブリッドカー(ただしプラグインではない)
  • テルツォ・ミッレニオ → シアンに使われた、「スーパーキャパシタ」という技術を、同社で初めて用いた完全EVモデル
  • アステリオン → 2014年に同社が発表したプラグインハイブリッドカーのコンセプトモデル
  • エッセンツァ SCV12 → 純内燃機関で830psを叩き出す、モータースポーツ用のモデル


  • SF90 → なにかと比較されるフェラーリのハイブリッドカー
  • ジェメーラ → ある意味親戚





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