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シアンFKP37

しあん

シアンFKP37は、ランボルギーニが生産した市販モデルの中では初のハイブリッドモデルである。
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ビリッと来た概要

シアンFKP37(SIÁN FKP37) LPI820-4は、2019年9月3日にオンラインで発表。同月10日にフランクフルトモーターショーでエレクトリックゴールド色の固体(#00/63)(メイン画像のマシンの色)が正式に公開された。デザインはウラカンアヴェンタドールウルステルツォ・ミッレニオ等を担当したランボルギーニスタイルセンターのディレクター、ミィティア・ボルケルト(Mitja Borkert)による。


ランボルギーニ初のハイブリッドカーである事を前面に押し出し、イタリア ボロニェーゼ地方の方言で稲妻の閃光を意味するスラングのSIÁNと名付けられた。FKP37の部分はフランクフルトモーターショーで追加発表され、2019年8月25日に亡くなったフォルクスワーゲングループのフェルディナント・カール・ピエヒ(Ferdinand Karl Piëch)会長のイニシャルで、37は同氏の出生年の1937年を意味し、経営危機に陥っていたランボルギーニを1999年にアウディが買収し、救ってくれた事への感謝の意味が込められている。約1年後にロードスターモデルが追加販売された為、クーペモデルを特定するグレード名とも言える。

なお、「プラグインハイブリッドカー」として2014年に発表があったコンセプトモデル「アステリオン(Asterion) LPI910-4」が存在する。この際、ハイブリッドカーとプラグインハイブリッドカーは話が違うという事に留意頂きたい。アステリオンについては当該記事参照。


初のハイブリッドカーという事で気になるスペックだが、6.5L V12 NAエンジンだけでも785ps、モーターの35psを加味して計820psを発生(LPI820-4の「820」がそれを示す)。この数値はランボルギーニよりリリースされた市販車では最も高出力なものとなっている(2022年11月時点)。

ミッションは7速セミAT(パドルシフト)。

電気モーターの電力は、従来のリチウムイオン電池ではなくテルツォ・ミッレニオでマサチューセッツ工科大学と技術開発したスーパーキャパシタ(電気二重層コンデンサ)に蓄えられ、重量配分の改善の為に電気モーターと共にギアボックスに収められている。アヴェンタドールのスターターモーターを進化させたスーパーキャパシタは、同じ重量の従来のリチウムイオン電池の3倍の電力、ベースとなったユニットの10倍の電力を蓄えることができる。回生ブレーキシステムは、スーパーキャパシタを再充電し、電気モーターは減速の影響に対抗し、最大130 km/hの速度でドライバーにパワーブーストを提供する。モーターは、駐車やリバース等の低速操作をサポートし、ドライブモードの選択によってシフト特性が変化する7速ISR(インディペンデント・シフト・ロッド)トランスミッションの、シフトチェンジ時のブーストとして作動し、大電流をレスポンスよく放出できる、スーパーキャパシタの特性を活かしたセッティングになっている。

以上のパフォーマンス性能により走行性能は、o~100km/h加速が2.8秒、最高速度はリミッターがかかっている関係で355km/hより速い速度は出せなくなっている。


顧客のニーズに応えるべくそれこそブガッティ社の様な、顧客1人1人の要望もといカスタムが詰め込まれたモデルが提供出来る様に用意がされている。


本モデルは同社のAdPersonam(アドパーソナム)部門が製造を担当し、同社の設立年1963年にちなみ63台のFKP 37(クーペ)と19台のロードスターが生産された。


なお、従来のガソリン車がLP○○-○という表記なのに対しシアンはLPI820-4となっているが、このIはIbrido(伊語で「ハイブリッド」の意)の頭文字から来ている。




ノウハウの活用-新型カウンタックの登場

2021年8月、ランボルギーニの存在を不動のものとした傑作品「カウンタック(Countach)」を現代的にリファインし復活させたモデル「カウンタック LPI800-4」がデビュー。その表記が示す通り(ランボルギーニとしては2車種目になる)ハイブリッドカーとして堂々のデビューを果たした。詳細は当該記事参照。




余談

ランボルギーニからリリースされた全ての「市販車」での最高出力を飾るモデルはこのシアン LPI820-4だが、市販の有無を問わず全てのランボルギーニで見れば先程も登場したアステリオンLP910-4がその座を握っている。

純内燃機関という条件で絞れば、モータースポーツ用のモデルであるエッセンツァ(Essenza) LP830-2が1位に躍り出る。市販された純内燃機関モデルはアヴェンタドール LP780-4 ウルティメ(Ultimae)が1位。

(全て2022年11月時点での情報)




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 世界がEVへとシフトしていく中、ランボルギーニが生産した完全EVのプロトモデル。




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