計画の概要
パイオニア計画はNASAの宇宙開発計画の一つとして実行された。当初は月の探査で有ったが0~3号機は月にたどり着けず失敗した。4号機になって初めて月の観測に成功した。探査機パイオニア5~9号は惑星間空間の調査機であり、人工惑星として軌道に乗ったのち空間の観測を行った。
パイオニア10・11号
パイオニア10・11号は1972年から1973年にかけてに打ち上げられ、木星や土星の観測を行った。探査機本体は六角形であり毎分4–5回転で全体をスピンさせて安定化している。打ち上げ時の探査機質量は260kgであり、うち30kgが推進剤であった。外惑星探査となるので原子力電池(出力最大155w)を搭載している。
この機体は探査後外宇宙へ向かって太陽系を脱出する任務を負っていたため、知能を持った地球外生命体に遭遇することを祈って金属板が取り付けられている。
これはパロディーイラストではあるが、搭載された金属板には太陽系の位置、その地球から来たという旨、送り主の人類の全裸姿が描かれている(なおこの全裸姿には批判があった様で、ロサンゼルス・タイムズに税金でNASAは宇宙に猥褻画を送ったという手紙が届いた模様)。
その後パイオニア10号と11号は11号が1995年に、10号が2003年に通信が途絶したものの現在も太陽系の外側に向かって飛行し続けているとみられる。