概要
第二次世界大戦時にソ連軍はフィンランドに侵攻するが、フィンランド軍の一撃離脱戦法とスオミKP/-31という短機関銃に悩まされた。それに対抗するために開発されたのがPPSh-41である。
PPSh-41はストックは木製であるが、機関部はプレス加工とスポット溶接により大量生産を可能にし、単純な構造なのでメンテナンスが容易であり、堅牢な作りなのでいかなる状況でも作動した。
そして、一番の特徴は従来のマガジンの二倍以上の71発を装弾数を誇るドラム・マガジンを使用している。その圧倒的装弾数により戦場では優位に進めたが、マガジンの装填に時間がかかり、また給弾不良が起きる欠点があった。また大戦末期には、マガジンの生産が不足したため32発のマガジンが製造していた。
その装弾数によりドイツ軍もPPSh-41を捕獲して使用していた。
命中精度はあまり高くないが、「ホースの水みたく弾をばら撒くから命中精度なんてよくね?」という理由があるとか無いとか・・・。
愛称
正式名称の頭文字を取りPPShのとなるが、ロシア語の「殺せ、殺せ」の発音をもじってソ連軍は「ペーペーシャー」と呼ばれた。ドイツ軍は「パラライカ」、日本軍は「マンドリン」と呼んでいる。
データ
全長 | 840mm |
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銃身長 | 269mm |
重量 | 3500g |
口径 | 7.62mmトカレフ |
装弾数 | 32/71発 |