概要
父親と妹が怪死を遂げ、記憶喪失となった主人公は、義母に連れられ故郷の町へと戻る。そこで主人公は蔵女(くらめ)と呼ばれる、深紅の着物の少女と出逢う。
少女は自分の妹に瓜二つだった。
取り巻く家族や友人たちは、うわべでは彼の回復を望みながらも、罪の意識を心に潜ませている。
蔵女はそんな人々の隙に取り入り、甘美な肉欲と狂気を与え、身も心も崩壊させていく。
記憶と現実の境界が揺らぎ、喪失感と、蘇る恐怖との狭間に葛藤しながら、やがて全ての記憶を取り戻し、赤い雪が降り積もるなか、世界が死の静寂に包まれるまでの4日間。
(公式HPのストーリーをそのまま転載)
ゲームシステム
いわゆるAVG、ビジュアルノベルの形式。選択肢を選ぶことで物語が進行していく。
ただし、常にバストアップでキャラクターが表示されることの多いこの種のゲームと異なり、背景となる一枚絵の中に存在するように各人物が配置され、折々に移動し表情が変化するという表現が用いられている。これにより「主人公が登場人物と話している」より「主人公を含めた登場人物たちを客観的に見ている」といった印象が強い。
なお、重要な場面ではバストアップも使用される。
『ゲーム期間は、主人公が故郷へ帰省してからの4日間です。4日後には、否応なく世界に破滅がもたらされます。主人公(=プレイヤー)はこの4日間を繰り返すうちに、自分が時間をさかのぼり、また最初から同じ日々を過ごしていることに気づきますが、それは始まりに過ぎません。』(HP引用)
小ネタ
各章の間に「盲点」という本編と関わりがあるようで関係のないショートコントが繰り広げられる。ダークな雰囲気の本編と比べて、底抜けに明るい「盲点」は表示させないことも可能(なお、初期設定は表示されないようになっている)。
登場人物
簸川五樹
本編の主人公、大学生。父と妹・樹里の心中後、記憶喪失となる。
周囲の期待から記憶を取り戻そうとしていたが、樹里の面影を故郷に見てから、本気で探す気になった。
タイトルになっている腐り姫その人。赤い着物の童女で樹里と瓜二つ。
彼女の右中指の爪に傷つけられた者は、やがて自滅し赤い雪となって腐り落ちる。
(にじうらでは、沙耶と組んで「二人はグロキュア」と呼ばれている。名作エログロ2人組と言えるだろう。別名「可憐な人」)
簸川芳野
主人公の義母。簸川家の精神的支柱。盲目の女性で、視覚障害関係のHPウェブデザインなどを生業としている。つまり収入的な意味でも大黒柱。実娘の潤は未婚で産んでいる。
プレイした人は、何度も何度も繰り返し彼女のアレを見ることになるだろう。
簸川潤
通信制の予備校生にて主人公の義妹。かなり辛辣にあたってくる。
ヘッドフォンをいつも首にかけている。
伊勢 きりこ
主人公の自称恋人、大学の同期生。生まれつき足が悪く、ロフストランド杖を使用している。主人公の失われた記憶は一切無視し、都心に連れ帰ろうとする。
(にじうらでは彼女の目を使用したコラージュが流行した。また、にじうらでは住民にハロワに行くことを強引に迫る役どころである)
簸川夏生
主人公の従姉。町役場の看板娘である。
主人公の記憶を取り戻すことにかなり積極的、というか強引に迫る。
山鹿青磁
主人公と夏生の幼馴染。歯科技工士。
たまたま帰省中だったところを夏生に引き止められる。
簸川樹里
主人公の妹。本編中では既に死去しているが、本作のキーパーソン。
兄・五樹に異常ともいえる執着心を持っており、そのためには手段を選ばなかった。
簸川建昭
五樹と樹里の父。故人。
妻・朱音の死後芳野と再婚した。
簸川朱音
五樹と樹里の母。故人。
クロ
五樹の幼少時、簸川家で飼われていた黒い犬。
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