概要
第二次世界大戦時に、アメリカ軍はトンプソン・サブマシンガンを制式採用していたが、トンプソン・サブマシンガンは性能重視であったため、生産性が悪かった。ドイツ軍のMP40のようにプレス加工と溶接だけで製造でき、安価で大量に生産できる短機関銃の開発が求められた。
そこで完成したのが、M3サブマシンガンである。見た目は、機械に潤滑油を挿す機材に形が似ていたため、愛称としてグリースガンと呼ばれた。その他の愛称として、クリームを絞り出す道具にも似ているからケーキデコレーターや生産地を示すデトロイト・サブマシンガンとも呼ばれている。
生産性を重視したためシンプルな構造になり、そのため故障が少なかった。連射速度はトンプソン・サブマシンガンより遅かったが、もしろ連射時の制御が容易なため前線の兵士達には評判が高かった。改良を重ねながら、第二次世界大戦後の朝鮮戦争にも使用され、現在は自衛隊の小火器としても使用されている。
データ
全長 | 571mm/743mm |
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銃身長 | 207mm |
重量 | 4000g |
口径 | 45APC |
装弾数 | 30発 |
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