概要
CV:長克巳
時空管理局顧問官を務める局の重鎮。クロノ・ハラオウンの父クライド・ハラオウンの上官であり、ハラオウン家との親交も深く、クロノ・ハラオウンの執務官研修の担当官を務めた。また、フェイト・テスタロッサの保護監察官でもある。非常に温厚で、物腰穏やかだが威厳のある人物である。
実は高町なのはと同じく地球人で出身はイギリス。以前に地球に赴いた管理局の魔道士を助けたことで魔法の存在を知り、その後管理局に入隊したという経緯を持つ。自身も高い魔導素質を持っていたらしくリーゼロッテ、リーゼアリアといった強力な使い魔を生み出し、従えている。
過去にクライドと共に確保した闇の書の運搬任務に従事していた所、クライドの艦に載せていた闇の書が発動して艦の制御を乗っ取ってしまうという事態が発生。クライドがそれ以上の暴走を食い止めるためギリギリまで艦に残っていたが、それでも艦の暴走は収まらずあろうことかギルの艦に砲を向けたため、不本意ながらもクライドの要求を聞き入れる形で艦を沈めて結果的に彼を死に追いやってしまったという負い目があった。
そのためたとえ多少の犠牲を払おうとも闇の書を封印することに拘るようになり、地球の八神はやての下に闇の書が転送されたと知ると彼女の生活やヴォルケンリッターの蒐集を使い魔を介して支援する(なお、はやての体が不自由なのにも関わらずヘルパーなどを用意しなかった辺り、はやてをできる限りヴォルケンに依存させようとしていた可能性もある)振りをして闇の書を完成に近づけ、機を見計らってはやてごと闇の書を封印しようと考えていた(孤児であるため悲しむ人間が少ないという打算もあったかは定かではない)。しかし真意を知ったクロノに説得されて考えを改め、彼に闇の書封印を可能とする「デュランダル」を託した。事件解決後は局を辞職し、以降も贖罪を兼ねてはやてへの支援を続けている。
劇場版ではストーリーがTV版から大分改変されており(劇場版が時空管理局の後方映画であるという事情がある)、クライドの死や闇の書関連の因縁はほぼハラオウン家が全て背負っているため全く登場しない。それどころか存在や名前すら出てこない。使い魔共々割を食う形になってしまった。
これだけの問題を起こしておきながら懲戒処分を受けていないのは管理局の隠蔽体質が関わってると思われるが詳細は不明。