早期警戒機とは軍用機の一種で、敵対するミサイルや航空機の早期発見を行う機体。英語では"airborne early warning"すなわちAEWとも呼ぶ。
任務の性質上、大型で高性能なレーダーを装備している。何故、航空機に大型レーダーを載せて警戒させる必要があるかというと、レーダーの弱点に由来する。確かに地上レーダーもしくは艦載レーダーは巨大で広範囲を警戒できるが、地球の丸みに遮られる低空の対象は発見が遅れるという弱点がある。このため、軍用機もミサイルも、レーダーを避けて侵入する手段としての超低空飛行がいわばセオリーとなっている。このような低空侵入目標を発見する方法が、航空機にレーダーを載せて高空を飛ばし、広範囲を警戒するという方法である。こうして早期警戒機が誕生した。
早期警戒機は作戦上最も早く必要な情報を入手できるので、この機体に通信管制装置を積んで多数の機体を指揮できれば合理的である。こうして近年は早期警戒機に防空指揮管制機能を追加した機体が広く使われるようになった。このような機体を早期警戒管制機(AWACS)と呼ぶ。詳細はAWACS参照。