「人形の価値を公正に判断、か・・・・・・言ってくれるぜ。そういう手段で人形を抱き込もうってのか?」
概要
スマホゲーム『ニューラルクラウド』の登場人物(エージェント)。
来歴
地底作業用に42Labが開発した科研用人形。型番はBPT2。BPT1である初塵は、見ての通り姉弟機である。BPT1はコストを度外視した特注人形であったが、それは本機も同様である。
特殊機能
末宵は、姉の初塵と同様に、地質分解モジュールを搭載している。このモジュールは簡単に言うと、地中を潜航できるというものである。この機能こそが、前述した『コスト度外視』の最たる要因である。それだけでなく、末宵のそれは、初塵のそれからさらにアップグレードされたものであり、探査精度、移動速度、機動性が著しく向上している。しかし、これは航続性と悪環境への適応性を犠牲にしたものであり、初塵の頃からただでさえ高かった稼働コストがさらに高くなったようだ。
キャラクター像
劇中では、教授率いる『追放者』とはまた別の、『庇護者』と呼ばれる組織に所属している。
クールな見た目と素振りとは裏腹に、仲間思いな一面を持つ。その一面は、イベント『抑異鏈』で色濃く描写された。
一方で、自身の存在価値について、強いコンプレックスを持つようで、とくに同型機である初塵には強烈な対抗心、というより敵意を抱いているように見える。また、自身の過去を詮索されることを嫌うようだが・・・
対象的な姉弟
初塵と末宵は、性能はもちろんのこと、性格も大きく違う。こういった側面から、現実にいたときからどうしても比較されることを避けられなかった。とくに、末宵はそのことを気にしており、初塵に対し対抗心を燃やしていた。
それが決定的なこととなったのは、あるプロジェクトだった。前述の通り、末宵と初塵には莫大な資金がかかっており、彼ら姉弟の生みの親であるリード博士は、援助を受けていた42Labから、見返りとして「どちらか一機を鉱物採集プロジェクトに参加させる」という条件を持ちかけられていた。
末宵が初塵に対し対抗心を燃やす理由はまさにこれであり、すなわち、リード博士のもとに残ることが目的だった。現に末宵のパフォーマンスは、初塵のそれよりも優秀であり、リード博士のもとに残るのは末宵であるというのが周囲の予想だった。
しかし大方の予想に反して、プロジェクトに派遣されたのは末宵であった。彼は選ばれなかったのだ。
生みの親の死とメンタルの崩壊
鉱物採集プロジェクトに派遣されることとなった末宵は、リード博士に異を唱えることはせず、むしろ当プロジェクトにおいて非凡な貢献を果たした。
一方のリード博士と初塵は、氷原での未確認生物調査に向かっていた。
しかし、氷原での調査からは、初塵しか戻らなかった。リード博士はその調査中に亡くなったものと判断された。
氷原で一体何があったのか? それは未だに明確になっていない。しかし、末宵はリード博士の死には初塵が絡んでいると考えた。
この頃から、末宵は初塵に対し明確な敵意を持つようになる。
その後、末宵は宿舎で倒れているところを発見される。原因は、リード博士の死によりメンタルが不安定になった末宵の自傷行為によるものだった。
42Labは、末宵が再起動後も自傷行為に及ぶことを懸念し、彼をニューラルクラウド計画に送り込むことを決定した。
表記揺れ
末宵 - というか、こちらのタグで投稿されている作品のほうが多い(2023/07/18時点)