概要
爆発による衝撃波を使わず、ある点を爆破して崩壊させる破壊方法。
建築物や構造物の発破
爆破解体ともいう。近隣住民に恐怖を与えないように、構造物の床や鉄骨など骨格の重要部分に爆薬を仕掛け、強度を失い内側に崩壊するように爆薬の種類や、爆破位置、爆破順序を決めて爆破し解体する。
海外ではよく行われる方法だが、日本では建物自体がどうしても耐震性が必要であるがゆえ頑丈なので発破(爆破解体)では解体しづらく、しかも爆薬関連の法規制も厳しいため別の方法を使っており発破はあまり行われていない。
山や岩の切り崩し
爆薬を仕掛けて爆発させ、割る作業。
割る作業なので、実際の様子は発破とほぼ同時または一瞬遅れて岩が崩れ落ちる。(山の切り崩しのように爆薬の量が多い場合、爆薬を仕掛けた箇所の爆発の光が見えることがある)
地質調査
深い穴を開けて爆薬を仕掛け、爆発させ人工的な地震を起こし、地質を調査する。
爆薬の装填
内部装填
対象物に穴を穿ってその中に爆薬を仕掛ける。爆発のエネルギーが逃げにくいため効率よく伝わる。コンクリートや岩など軟らかいものに使われる。
外部装填
対象物に穴を穿つのが難しく、あまり大きくないものに使われる方法。
爆発のエネルギーが逃げやすいため、爆薬をすり鉢状やV字状に取り付けノイマン/モンロー効果を用いてエネルギーを集中させ対象物を穿つないしは切断する。鉄骨など比較的小さく硬いものに使われる。
このエネルギーを集中させる方法は対戦車ミサイルや対戦車砲弾に使われている成形炸薬弾にも用いられている。