ワルサー
わるさー
ドイツの銃器メーカー「Walther」社の日本での呼び名。
曖昧さ回避
概要
正式なドイツ語の発音では「ヴァルター」なのだが、日本では「ワルサー」と呼ばれている。
元々は、1886年に父カールと息子フリッツのヴァルター親子により設立された銃器メーカーで、日本では、
が有名。
ワルサーP38は世界に名だたる傑作拳銃の一つとして知られ同社にとっても大ヒット製品であったが、その後は顧客であった旧ドイツ軍の敗戦やそれに伴う軍備縮小の煽りを受けて業績が低迷。後にミュンヘンオリンピック事件によって西ドイツ警察の貧弱な装備が問題視されるようになり、拳銃や狙撃銃の更新が求められ、ワルサー社はP38の正統進化とも呼べるP5拳銃とセミオート狙撃銃であるWA2000を開発。P5は久々のヒット作となり、西ドイツ警察はもとよりイギリスやオランダ、ポルトガルでも公的機関に正式採用された。
しかし、その後に開発したP88の販売不振や、冷戦終結後の軍需産業縮退の煽りを受けて業績が悪化し、93年にはエアガンメーカーのウマレックス社に買収された。
その後は主に競技銃などを開発しており、他の銃器メーカーとも積極的に提携を結んでいる。
96年にはグロック拳銃のようなポリマーフレーム構造を採用した近代化拳銃であるP99を開発し、再びドイツ警察正式採用拳銃の座を勝ち取っている。