概要
ソビエト連邦共産党(そびえとれんぽうきょうさんとう、ロシア語:Коммунисти́ческая па́ртия Сове́тского Сою́за、読み:カムニスチーチェスカヤ・パールチヤ・サヴェーツカヴァ・サユーザ、英語:Communist Party of the Soviet Union)は、ソビエト連邦の政党。1898年3月から1991年12月まで存続し、マルクス・レーニン主義を掲げて長らくソ連に君臨し続けた。ソ連国内では憲法で社会・国における指導的立場が明記され、強固な一党独裁支配のシステムを構築した。
1917年11月にロシア革命が成功に終わった後、1922年12月にソビエト連邦を成立(建国)させた勢力であり、それ故に絶対的な権威を有していた。党は憲法でソビエト社会の「指導的かつ先導的勢力」にして「政治制度及び国家・社会組織の中核」として認められ、1989年1月時点で1948万7822人の党員を擁した。その歴史のほぼ全ての期間に亘ってソ連全土における唯一にして絶対の党であり続け、ソ連政府と国全体を統治する政党として、各構成共和国の共産党を支配下に置いた。
歴史
1898年3月に結成されたロシア社会民主労働党が前身であり、1903年7月に党がボリシェヴィキとメンシェヴィキに分裂した。1912年1月にプラハで第6回全ロシア会議が開催され、この時にボリシェヴィキは組織的に独立した政党として形成された。その後党の名称は1918年3月にロシア共産党・1925年12月に全連邦共産党を経て、1952年10月にソビエト連邦共産党に変更された。
1990年2月にゴルバチョフは複数政党制を導入し、党の一党独裁に終止符を打った。1991年8月にゴルバチョフのペレストロイカ路線に反発する保守派は、クーデターを発生させたが失敗に終わった。この時鎮圧に当たったエリツィンの影響力が拡大し、保守派に監禁されたゴルバチョフは政治的な影響力を失い、同月に党書記長の辞任と党中央委員会の解散を宣言した。同年11月にエリツィンは党の解散を指示する大統領令を発令し、その翌月に党は正式に解散した。