七瀬葵
ななせあおい
成人向け作品を手がける際には、ながせ まゆという別名義を使うこともあるが、2008年頃からはアダルト作品も七瀬名義で手がけるようになっている。
ホビージャパン刊行の『餓狼伝説』アンソロジーコミックでデビュー。プロデビュー当時から同人誌で積極的に取り上げるほど、『サムライスピリッツ』及びその登場キャラクターであるナコルルとシャルロットの熱狂的なファンとして知られている。後には商業作品で同作品を題材にした商品の原画を担当したり、その原画を集めた画集も出版された。さらには、OVA『サムライスピリッツ2 アスラ斬魔伝』のキャラクターデザインに起用された。
1994年にはFM-TOWNS用ソフトとして発売された対戦型格闘ゲーム『あすか120% BURNING Fest.』のキャラクターデザインを務める。
1997年から清水文化のライトノベル『気象精霊記』シリーズのイラストを担当していた。しかし、2006年に編集、原作者、七瀬の間の意思の疎通がなされなかったこと、七瀬が自らのブログで原作者への誹謗中傷やあて付けを書き込んだことなどが原因となって、七瀬のイラスト担当でのシリーズ続行が不可能になった。
1999年には『電撃G'sエンジン』(1997年に『電撃G'sマガジン』へ誌名変更)の読者参加型のコーナーでキャラクターデザインを担当した『セラフィムコール』がアニメ化された。
2011年には毎年フランス・パリで開催されている『Japan Expo』に出展した東京ビッグサイトの各都市擬人化キャラクターの東京ビッグサイトちゃん(仮)をいずみべると共に担当、後に正式にビッグサイトの公式イメージキャラクターとなり(七瀬が担当したのは「さいとみる」)、2012年から公式グッズの販売、キャラクター名募集など様々な企画が開始されている。
近年、商業活動は停止状態となっているが、同人活動は散発的に行っている。
2022年頃からは画像生成AIの活用に関心を持ち、TwitterやPixivに多くの画像を投稿しているほか、自身でもAIによるイラスト集を発表するなどしている。
イラストレーターとしては先輩に当たる弘司のファンであったことから、当初は彼の瞳の描き方などを参考にしていたが、その結果あまりに絵柄が似てしまったことから、1993年頃よりそれを弘司の妻であり同人作家兼イラストレーターの桧月いかるに同人誌上で激しく批判されたこともある。
双極性障害の診断を受けたことを公表しており、本人の発言によれば2010年頃から絵の仕事をするのが難しい状態になっているという。
セクシー田中さんの実写ドラマ版での一件では原作者に批判的なコメントをした。