村岡四季子
むらおかしきこ
「昔も今も、馬鹿は同じ。どこかに悪口を書かずにはいられないのね。」
⚠️本編のネタバレが含まれます。⚠️
概要
闇の木造校舎にいる霊の一人。話し方は敬語が基本的に多い。
プロフィール
プロフィールについては詳細不明。
死亡したときの年齢は15歳だと思われる。
生年月日(推定):1954年生まれだと思われる(昭和44年に失踪しており西暦では昭和44年は1969年であるため、15歳と仮定して引くと1954年であるため)
中学3年生(生前)
性別:女性
人物
まだ木造校舎だったときの青樹ヶ海中学校の生徒。
昭和44年に死亡しており、怨霊「死季子さん」によって殺害された。
死後、本人曰く地縛霊になっており、死組と書かれたクラスの壁に顔だけ出して登場。
それはまさに塗り壁のようである。
第一話では、「闇の木造校舎」に引きずり込まれた主人公・三倉さちの前に現れ、彼女をサポートする。
第二話でも再び登場。第二話の主人公・西野ゆい、そして安藤恭介の前に現れ、助言を与える。
しかし、第二話から証言に食い違いが濃く見られるようになり(第一話と比較して)、味方サイドだと思われていたが、疑いを持たざるを得なくなってくる。
経歴(⚠️ネタバレ注意⚠️)
生前はもともと自宅に引きこもっていたようで、中学の3年間はまったく学校に登校していなかった。
平田曰く「小学校の頃は登校していたが、中学に入ってまもなく、学校に来なくなった」
さすがに中学卒業間近になった頃、勇気を出して学校に登校した模様。
中学に入ってから学校に行っていなかったため、クラスメイトたちと比べて制服が新品同様であったり、上履きが新品同様であった自分が惨めに感じたらしく、教室前で足がすくんで立ち尽くしていた。
その際、怨霊「死季子さん」に殺害されてしまった。
そして死後は霊魂となり、自分なりにできることは何か考えた末に死季子さんにある交渉を持ちかけた。
それが「4と死の言葉の意味の交換」である。
以後、「闇の木造校舎」では4の意味が死、死の意味が数字の4となる。
これは村岡の策略であり、「4と死の言葉の意味の交換」によって怨霊の力を手に入れられると踏み、怨霊によって引きずり込まれる人々を救えるのではないかと考えた。
現に、闇の木造校舎からの唯一の出口ともいえる「死の道」は、村岡の意思によって開いていた。
しかし後に、この考えは後に大きく変わってしまうこととなる。
自分の死後、同じクラスメイトだった平田隆史が引きずり込まれ、自分の居場所である4年4組にたどり着いた平田に「死の道」の存在を教え、脱出する方法を教えた。
しかし、平田は村岡のことが気がかりで道中引き返してしまい、再び4年4組にたどり着くと、村岡に
「一緒に帰ろう」
と声をかけた。
しかし、この出来事は村岡の逆鱗に触れており、逃げる平田を理科室まで追いかけて殺害した。
この一連の出来事が、当初の村岡の考えを変えてしまう、事の発端となっている。
第一話
1年死組の壁に顔だけ出して塗り壁のように初登場。
主人公の三倉さちもビビって「ひっ!?」というほど。
簡単な自己紹介をしてから以降、主人公「三倉さち」を介してプレイヤーは彼女からある程度の学校の情報を好きなときに聞けるようになる。
とはいえ、脱出に役立つ情報は皆無であり、三倉さちが「この学校から出るにはどうすればいいの?」と尋ねた際に、村岡本人も「すみません、分かりません……」と謝っている。
三倉さちが「平田隆史」という村岡四季子を知っている男性から「死の道」の存在を教えられる。
(平田は、「死んでからすぐ人体模型に乗り移ったため、怨霊にならずに済んだ」とのこと)
平田は「死の道」の存在を教えるのと同時に、 この学校のことや怨霊のことは忘れろ。 と伝えている。
「死の道」を抜けて現代の学校に戻った三倉に「まだよ……三倉さん」とテレパシーかなにかで話しかけている。それと脱出する前に 「死季子さんのことをみんなに伝えて」 と言っている。
第二話
第一話とは主人公が変わり、「西野ゆい」、「安藤恭介」の前に、2年死組の壁からまたもや顔だけ出して出現している。
前回と同じく、主人公に助言を与えるというのに変わりはないが、徐々に言動が(第一話と比較して)怪しくなってくる。
前回の主人公、三倉さちは「死の道」を通り抜けて脱出したのに対し、
西野や安藤には 死季子さんを倒さなければ脱出できない と話している。
西野や安藤は村岡に言われるがまま、死季子さんを倒すため、死季子さんの力の源であるプールの青い水を抜く作戦を実行する。が、村岡が言ったこととは事実が異なり、逆に死季子さんは巨大化し、安藤は殺されてしまった。
一人残された西野は村岡に助けを求めるが、2年死組の壁には村岡はいなかった。
第三話
主人公は「三倉さち」の親友である「小林みずほ」。
三倉は第一話での出来事がトラウマとなっており、学校をしばらく休んでいた。
小林は学校帰りに、三倉とクラスは違うが、親友であるため、三倉の母に学校からもらったプリントを手渡しに行く。
そしてその帰り道、後ろから三倉と思われる声を聞く。
振り返ると、どこか様子が違う三倉が立っていた。
これは、三倉に化けた村岡だった。
そしてそのまま、小林を偽三倉は「闇の木造校舎」へと誘導する。
小林と西野が出会い、共に村岡のところまで行く。
西野は「村岡さんの言う通りにやったら安藤が死んでしまった」と激怒しており、しかし村岡はこれにも落ち着いた対応をする。
小林が西野を諫め、「三倉さちはここから帰れたと言っていた」と言うと、村岡は三倉が帰れた方法を知らないと主張する。
第三話後半、小林は一緒にきたはずの三倉さちを探しに、西野を鉄製の扉がある放送室で休ませ、しばらく学校を探索しまわった後、再び放送室に戻る。しかし西野の姿はない。
そこに偽三倉がやってきて、「怨霊に襲われてるから扉を開けて」と扉越しに小林に話しかける。
しかし小林も平田から助言を受けており、 村岡四季子を信じるな、バカのふりをして村岡の様子をうかがえ というのを守っていた。
しかし、小林はそれをついに破り、偽三倉を一時的に撤退させることに成功した。
が、偽三倉は鉄製の扉さえ破り、侵入して小林を追う。
最終的に偽三倉は小林に倒される。
ここから小林と村岡は完全に敵対することになる。
正体
もう存在しないはずの昭和44年の青樹ヶ海中学校の校舎(闇の木造校舎)に引きずり込まれるという現象は死季子さんによって行われていたが、それが学校から脱出できない状態になっていたのは、そして死季子さんを巨大化させた黒幕であるのは「怨みっ子」である村岡四季子だった。
彼女の経緯(詳しくは経歴を参照)などは、第死話(第四話)にて語られている。
「三倉さちさん……。どうして戻ってきてしまったんですか……?」
三倉と小林と4年4組で対話する際、村岡本体そのものが登場している。
そのうえ、これまで見たことがなかったような、口角が上がっており無茶苦茶悪役の顔になっている村岡を見ることができる。
生前の頃からこうだったのかは定かではないが、だいぶ捻くれている。
満面の悪意のこもった村岡スマイルで少女の心を抉ろうとするシーンもある。
「あなたも、本当に助けてあげたかったんですよ」
「…だって、私と同じ…一人ぼっちの生徒だったから…」
三倉には同情していたと告白。
本心から生きて帰してやりたいと思っていたとも。
しかしやはり平田の行動がもともとのトリガーになっているせいか、対話中に平田のことに触れた瞬間からなぜか平田のみならず、自身の過去について主人公たちにも八つ当たりの火の粉が散った。
そして主人公たちを死年死組から追いまわすものの、教室から出たことで巨大化した死季子さんに捕獲される。
よって、
最後は死季子さんによって地獄に連れていかれた。
関連リンク
怨みっ子 公式サイト
青樹ヶ海中学校 闇サイトリンクテキスト
以下、重大なネタバレ注意!!
村岡、最後の策略
第死話・エピローグにおいて、三倉さちと肉体を入れ替えていた事が判明する。
そのトリックは、かつて「4と死の言葉の意味の交換」と同じように、「村岡四季子(Shikiko Muraoka)と三倉さち(Sachi Mikura)のイニシャルであるS・Mの言葉の意味を交換」する事だった。村岡が「闇サイト」の存在を知っていたのも、闇の木造校舎に落ちていた木島のスマートフォンを使った為である(この時に闇サイトを立ち上げたのが内田久美子である事も把握している)。
つまり地獄に連れていかれたのは、村岡の肉体となってしまった三倉さちの方である。
脱出後は、何事も無かったかのように振舞うも、さちの親友の小林みずほに入れ替わったことを見破られてしまう。しかし―――
「か、帰してよ!さっちゃんを!!」
みずほがそう言うと、さち(村岡)の背後に突然木造校舎の扉が現れ…
「迎えに行ったら?」
「え…?」
「三倉さんは、あなたを迎えに来たでしょう?」
「今度はあなたが迎えに行く番よ」
「ほら、扉を開けてあげる」
「『闇の木造校舎』への扉を…」
「助けに行きなよ」
そして、扉が開き、青一色の世界が広がる…
「……さっ……ちゃん……!」
「さっちゃん!!!!」
そして、みずほは自ら扉の向こうへ走っていった……
「小林さん…」
「…あなたらしくない最期でしたね…」
「…『闇の木造校舎』は、死季子さんが消してしまった…」
「そこにあるのは、死者の魂がさ迷う終わりなき『闇』…」
「『死季子』に連れて逝かれた『三倉さち』は、穴の底…『地獄』へ堕ち…」
「2つの接点である『地獄の穴』は、闇の木造校舎の消滅によって消えた…」
つまり、地獄へ閉じ込められたさちと、何も無い闇の世界に飛び込んだみずほは、永遠に会う事はできないのである。
「あなたたちは出会う事なく、それぞれの場所で、私を『怨み』続けるのよ…」
「そう…」
「永遠に…」
一方さちも、偶然落ちていたみずほのスマートフォンから闇サイトに書き込んで助けを求めようとするも、エラーが発生し書き込めなかった挙句電池が切れてしまい、暗くなった画面に村岡の顔になった姿が映り込み、悲痛な叫びをあげるのであった……