駒込・アズズ
こまごめあずず
概要
アニメ『戦翼のシグルドリーヴァ』に登場する戦乙女(ワルキューレ)の一人。
ウェーブがかったセミロングの白髪をサイドテールにしている。あだ名は「アズ」。
前日譚のライトノベル「Sakura(下)」にも登場する。
人物像
ドイツからの帰国子女で、180以上のIQを持ち複数の大学を卒業している自他共に認める天才(小説「Sakura(下)」の88ページより)。クラウディア・ブラフォードがやって来る前は、館山基地の戦乙女をまとめる立場にあった。
作戦の立案に積極的に関わる傍ら、英霊機の魔改造にいそしむ。神に与えられた英霊機を改造するというのは上層部にとって思いもよらない発想であったが、その成果は認められ各国の戦乙女に注目されている。
彼女が研究の過程で明らかにした理論(通称『駒込理論』)は、ピラーのエネルギー経路である地脈の特定に大きく役立っている。
ただし、ワルキューレとしての単純な戦闘力は低い。これは適性が凡庸であることに加えて、頭がいい分選択肢が多く浮かびすぎ、とっさの判断が遅れがちなため。
「後方にいた方が多くの命を救える」と言われることもあるが、強い決意の下で前線に立ち続ける。
幼いころはあまり出歩けないレベルで体が弱かった。今でも体力と運動神経は壊滅的。
夜更かしをして研究しているので、軍人の割に朝には弱い。
自分の事に関してはかなりだらしなく、訓練学校からの付き合いの宮古の厄介になる事が多い。
また、頭が切れる分、最悪の結末がちらついてネガティブな思考に陥りがち。そんなアズズを立ち直らせるのも多くの場合宮古の役割。もうお前ら結婚しろ。
皮肉屋かつ意地っ張りで、棘のある言葉を吐きがちだが、彼女がいないと基地の他のワルキューレがユルユルになってしまうのも事実。訓練生時代はある理由で他人との馴れ合いを嫌っていたが、なんだかんだで面倒見もよく、現在は周りからの信頼も厚い。癖の強い基地の面々に振り回されることもしばしばで、結果的に一番叫んでいるのも彼女。
英霊機
英霊機はHe100D-1。原型機のHe100は100km周回区間で時速634.32kmという世界記録(1938年当時)をマークした事もあるが、弾を喰らいやすい主翼を表面冷却器にしてしまった構造上の弱点などもあり戦闘機としては採用してもらえなかった代物。それらの欠点を改良したのがHe100D-1であり、実際に優秀な性能を見せたもののエンジン供給の問題から不採用となり、試験機はソ連と日本に売却された。
なおアズズが使用する機体は彼女自身の手により改造が加えられ、より高性能かつピーキーな仕様となっている。コクピット後方には8連×3列の「ゾンダーゲレート」を装備する。ゾンダーゲレートとは史実でナチスドイツが開発した航空機搭載型対空無反動砲であるが、アズズ機に搭載されているものは宮古の勇者砲と同一の無誘導ロケット弾を使用している。
なお、まだ自らの英霊機を授かる前の訓練生時代に起きた『第二次浜松攻防戦』では、別の訓練生が呼び出してしまっていたP-51を借用して参戦した。本来の乗機ではない故に直感で操縦できない上、まだ低かった適性を霊薬で無理矢理引き上げてもなお、能力を完全には発揮できなかったが、アズズは事前に当時の教官・桜が使用する同型機のコックピットを見る機会があり、それだけで操縦法を把握していた(つまり、アズズ本人の天才的な知識だけで操縦していた)。