概要
アニメ『戦翼のシグルドリーヴァ』で戦乙女たちが搭乗する戦闘機。
ピラーの侵攻により絶滅の危機にある人類に、大神・オーディンが戦乙女とともに授けた。
モデルとなる機体には認知度や歴史の重み、いわゆる信仰が関係していると言われており、多くの場合過去に大きな活躍を見せたレシプロ機が選ばれる。あくまでレシプロ機が選ばれやすいというだけで、条件が揃えばジェット戦闘機が英霊機となる可能性もある(現在判明している中でジェット英霊機はラサ・ルリザーレの機体のみ)。
戦乙女たちは、オーディンが知っているものを中心に彼女たち個人個人の性格や経験を基にそれぞれに合った機体を授かる。そのため、戦乙女1人につき1機しか存在しない事実上の一品物である。本来は叙翼式という正式な儀式によってオーディンから言葉を賜った上で授けられるが、それを経ずに戦乙女自身が召喚してしまう事もしばしばあった。
また、戦乙女たちは自らの翼である英霊機の操縦方法を訓練無しでも直感的に理解することができる。現代の施設と通信できる無線機は後から追加する必要があるが、英霊機同士ならばなくても通信が可能。
英霊機の性能はモデルとなった機体のものとは関係なく、操る戦乙女の資質のみに依存する。これは、戦乙女こそが戦闘機への信仰心を加護として賜る性質を持つため。
このため、戦乙女が操縦すれば現代のジェット戦闘機とも問題なく編隊飛行ができる(※)など、通常ではあり得ない飛行を可能とするが、英霊機を戦乙女でないパイロットが操縦した場合、モデルとなった機体と同等の性能しか発揮できない。英霊機を授かった本人以外の戦乙女が操縦する場合は、一般パイロットと違いピラーに攻撃を通すことは不可能ではないものの、火力や速度といった機体性能を完全には引き出せない。加えて、英霊機の操縦方法を先述のように直感的に理解することもできない。
戦乙女の資質次第では万が一不時着しても地面に魔方陣を展開して浮上し飛び立つ事もできる。そのためやろうと思えば滑走せずに離陸する事も可能なようだが、あくまでも緊急用としてのみ使われているようだ。
戦乙女の人数は限られており、撃墜されることは大きな痛手となる。そのため、文字通り彼女たちの盾として戦う通常のジェット戦闘機による部隊、「シールド隊」と共闘することが多い。
※現実でジェット戦闘機がプロペラ機と並んで飛ぼうとすると、プロペラ機側が全速力で飛んでいたとしても相当な低速飛行となるためやや機首を上げながら飛ぶ事になるのだが、本作では英霊機の速度がモデル機より強化されているためその描写はない。
余談
英霊機に関する(特に能力面の)設定はアニメ本編中で説明される事がなく、小説作品を読まないと理解できない部分も多いため、リアルさを求める視聴者から「あんな飛び方はおかしい」などとしばしば誤解されやすかった。
関連タグ
ドーター(ガーリー・エアフォース) - 似たような戦闘機。こちらは現代ジェット戦闘機が元である。