「さあ、反撃の時だ、人類。
来るべき決戦の日――ラグナロクの時は近い」
概要
アニメ『戦翼のシグルドリーヴァ』に登場する隻眼の神。
前日譚の小説「Rusalka」及び「Sakura」にも登場する。
未知の敵、「ピラー」によって滅亡の危機に瀕した人類の前に突如現れ、少女たちに加護を与えて「戦乙女」としたほか、彼女たちの翼となる「英霊機」を授けた。
本来は老人の姿だが、普段は幼い少年の姿をしており、現代風のカジュアルな恰好に身を包んでいる。左目には黒い眼帯がまかれており、残された右目は妖しげな赤い色をしている。その声は幼いものの、聞く者に威圧感を覚えさせる。
人物像
普段は、世界の半分を見通すことが出来るという、「フリズスキャルヴ」と呼ばれる映画館に似た部屋で過ごしており、そこからゲームなどで暇を潰しつつ娘たちを見守っている。
ピラーの出現を知らせる神器「ギャラルホルン」はオーディンが復元したもの。
全てのワルキューレの父と呼べる存在であり、自らも戦乙女を娘と呼称している。
ワルキューレ達をフリズスキャルヴにふらっと招き入れては(各々のコンプレックスを逆なでする)意味深な言葉を告げて返す事が多く、その胡散臭い言動から彼に信用を置いていないワルキューレもいる。
人類に手を貸す理由も含め、いまいち何を考えているのかわからないが、多数の犠牲が出た戦場では失われた者を想って涙を流す人間味を見せた。
アニメ
第4話のEDでは魔法少女のような格好で登場した(メイン画像)。
このEDにおいては、空を飛べない小鳥という設定の(ペンギンの格好をした)ワルキューレ達に空を飛ぶ力を授けるという役回りである。
2番目にpixivに投稿されたイラストがこの格好って、どういう事なの…?(しかも最初に投稿されたイラストは老人の中の人ネタの鳥坂先輩というワケがわからない結果に…)
第6話にて富士ピラー攻略が決行されると自らも拠点となった入間基地に現れるが、指揮を務める沖田・歳三共々富士ピラーからの攻撃に呑まれ行方不明となる。
関連タグ
戦翼のシグルドリーヴァ 戦乙女(シグルリ) オーディン ギャラルホルン(シグルリ)
神樹(勇者であるシリーズ):同じく少女に力を授ける神。信用していない者がいる点も共通。ちなみにオーディンを演じる花守ゆみりは同作にて神樹に選ばれた少女を演じている。
デウス(プロジェクト東京ドールズ):中の人繋がり。見た目も似ているが、こちらは少女。
佐藤ひな:放送時期が同じアニメのヒロインで、こちらもオーディンを名乗る。
※以下ネタバレ注意
第8話において、作中世界では「北欧に神話がない」という事実が判明する。
続く第9話にて、クラウディア達が探索した「ヴァルハラ」にあった巨大壁画には、富士ピラーの巨人(トール)と並び立つ老人姿のオーディンが描かれていた。これを見たアズズらは「オーディンは敵であるトールと共に戦う存在(=ピラーの味方)である」と考え、オーディンへの疑念を募らせることとなる。
さらにアズズは、オーディンの語る「ラグナロク」は既に起きており、「北欧神話の世界はクラウディアが口ずさむ歌だけ残して既に滅んでいた」と推定する。つまり、作中世界はラグナロクの結果北欧神話の世界そのものが滅び、忘れ去られてしまった世界だというのだ。
「僕は、俺は絶対認めない……ラグナロクはこれから起きる……私達は、滅んでなどいないんだ…!」
10話にて再び公の場に姿を現し、ピラーを操っていたことを自ら明かす。オーディンは人類に「戦う手段」(=戦乙女の加護)「戦う理由」「戦う相手」(=ピラー)を与え、戦死した戦乙女や英雄(エインヘリアル)の魂を蒐集し、決戦の時「ラグナロク」に向けて準備を進めていたのである。
そして最終決戦・第二次ラグナロク作戦では自らもトールと共に富士ピラー内部に現れ、スレイプニルに搭乗しクラウディアと一騎打ちを演じる。
関連タグ2(正体発覚後)
セレブロ(ウルトラマンZ):自作自演系の黒幕にしてラスボス繋がりであり、主人公サイドにも(中盤で半ばカツアゲされたのも含めて)力となるものを与えたのも共通。同時期に自ら主人公サイドに攻撃を仕掛けたのも同じ。
マスター・アルバート:味方サイドを装った自作自演系の黒幕繋がりであり、ストーリー終盤で女性主人公のアッシュとは血の繋がった遠い子孫である事を自ら告げるというのも、オーディンとクラウディアと共通している。