夏の夜の夢
なつのよのゆめ
ウィリアム・シェイクスピア作の戯曲
概要
ウィリアム・シェイクスピアによって1590年代中頃に書かれた喜劇形式の戯曲である。
原題は『A Midsummer Night's Dream』。
「真夏の夜の夢」と訳されたり、表記される事もある。
なお、原題を直訳すると真夏ではなく「夏至の夜の夢」が意味的には近い。
話の内容に引っ掛けて、いい夢から現実に戻ったことを表す比喩表現でもある。
日本や海外でも、何度も映画化・舞台公演が実現しているほどの世界的な名作。
同作品をテーマにした、メンデルスゾーンの音楽も合わせて (結婚行進曲は特に) 有名である。
内容は結婚を控えた貴族の男女達や妖精達によって織り成されるストーリーとなっている。
歌や音楽、魔法といったロマンティックな要素に溢れた作品である一方、人間の愛欲や不和を詰められた作品とも評される。何よりタイトルに冠された「夏の夜」「夢」という言葉にどこか解放的なイメージ・魅力が漂う事も国や地域を問わずに高い人気を誇る一因であると考えられる。