構造が簡素でその分銃の口径が大きくできて、威力が高い。
マスケットピストルなどもこれに類し、その後の拳銃の在り方を位置づけるものとなった。
また、小型化が進んで護身・暗殺といった要素が強くなっていくが、これは射程もかなり短く、至近距離でないとまともに当たることはない。信号弾などの特殊な弾丸を扱う銃は、ほとんどがこれに属する。
装弾数は1〜4発程度、装弾数だけバレルも増えるのであまり装弾数を増やすと利点が失われる。
単発式は後述の回転式以上の強度を持たせることが可能なため、トンプソン・コンテンダーやタンフォリオ ラプターなどの大口径多装薬の弾を使用できる銃も販売されている。これらはマグナムリボルバー用の大口径拳銃弾からボルトアクションライフル用の大口径ライフル弾まで、さまざまな弾を使用できる。重機関銃用の.50BMGを使用するTriple Action ThunderやMaadi Griffenのようなものもある。
大概は弾薬に見合った銃身長でないため、市販の弾をそのまま使用した場合は加速しきれずに威力は低下している。威力の低下の代わりに弩が付くほどの派手なマズルファイアが出るため、実用以上のものはそちらの需要がある。
また、マスケット同様のマズルローダーが現在も作られており、薬莢式と異なり一発ごとに火薬の量を微調整しつつ撃つことができると一定の人気を保っている。