概要
かつて魔王軍に所属していた黄金卿のマハトと旧知の仲である大魔族。
角の生えた小柄な美少女の姿をしており、笑顔を絶やさず口調は丁寧で穏やか。これと言った二つ名や肩書は持っていないが、魔王から「収斂進化」という言葉を教えてもらったとマハトに語っており、比較的近くに仕えていた可能性はある。
人間に強い興味を持っており、遭遇した相手とはまず「お話し」して相手の生い立ちや感情を知ろうとする。しかし、彼女の「お話し」は最終的に自分の知りたい情報を得るために相手をなぶり殺しにする上に、他にも実験として残虐行為を繰り返していたようで極めて危険な魔族であることには変わりない。
複数の大剣を出現させて操る魔法を使い、単純な強さは七崩賢最強のマハトと同格、魔力はフリーレンと大差ない。それに加えて非常に冷静で慎重な性格をしており、心理戦にも長けている。魔族の欠点である驕りや油断は無く、七崩賢断頭台のアウラの敗北を調査してフリーレンが普段から魔力を意図的に抑えていることも知っている。
劇中では自身に挑んできたシュタルクとフェルンの二人を「お話し」しながら返り討ちにする実力を見せている。
人間の研究をしている変わり者として魔族の間ではそれなりに有名だったらしい。
それとは対照的に人間の間では全くの無名。魔族は魔法使い相手ならば魔力を隠さない習性をもつため、名が知られていないということは即ち遭遇した人間を全員殺していたことに他ならず、フリーレンがフェルンとシュタルクに遭遇したら必ず逃げるように警告していた「無名の大魔族」である。
マハトや魔王と異なり人間との共存は願っていない(というより不可能と割り切っている)が、人間への興味・好奇心の強さは本物。人間の行動原理を「習性」程度にしか考えていない大多数の魔族と異なり、人類と魔族の生物としての違いを研究し、その文化や習俗に強い関心を持って接している。多くの魔族が見向きもしない人間の魔法を率先して調べており、マハトを閉じ込めている結界のことを「芸術品」と評するだけの知見を持つ。
人間の群れとしての強さや魔族の捕食者故の弱点を把握し、これだけの力と知識を持ちながらいずれ自分が人間に敗北する未来を予見し、時には人間に称賛すら送る。
彼女もまた「魔族との共存は不可能」を強く体現したキャラクターと言える。
名前の意味は「一人遊び」。