概要
虎杖は特級呪物である宿儺の指を取り込んでも死なずに「器」として適合した「千年に一度の逸材」であり、現在はとある契約のもと、宿儺を肉体のなかに住まわせている。
以下、本誌のネタバレを含む
呪術廻戦は、仙台の高校に進学した主人公・虎杖が何気なく道に落ちていた1本の指を拾ったことが話の端緒となっており、2人が物語のキーパーソンであることを示している。
本誌表紙やアニメのキービジュアルなどでも対称的な存在としてセットで描かれる頻度が高い。
第1話にて特級呪物『宿儺の指』を虎杖が飲み込んだことで宿儺が虎杖に受肉、一つの体に二つの魂が存在する状態となる。
本来、呪物を取り込んだ人間は(恐らく故意過失問わず)呪術規定に違反したとして処刑されるのだが、体の支配権を渡さなかった虎杖に対して五条は『宿儺の指20本を全て取り込んだあとに死ぬ』ことを提案。
虎杖は自分にしかできないことーー宿儺の指を全て取り込んで死ぬを果たすために呪術高専へと転入することとなる。
しかし、宿儺としてはせっかく現代に甦ったにもかかわらず心臓を人質にしても体の支配権を渡さず、生意気にも己の自由を制限する虎杖(小僧)のことを面白く思っていない。
とある縛りを持ちかけたあとも、暇にかこつけて言葉でいびったり、渋谷を更地にして数多の魂を差し出したり※と精神的な凌辱に余念がない。
虎杖としても宿儺のそういった仕打ちに傷付き、失望し、時には自身と自身の弱さを憎悪するまでに追いつめられるが、決して肉体の主導権を渡すことなく、己の役目を果たすべく前に進んでいる。
※120話の『小僧 せいぜい噛み締めろ』は、英訳でも『Hey,kid. Bon appétit.』と“どうぞ召し上がれ”を意味するフランス語が当てられており、あの大量虐殺は宿儺が虎杖に捧げるために行った行為であることが示唆されている。
生前の宿儺と虎杖の関係性はいまだ明かされていない(338話時点)。
呪いの王を完全に抑え込む『檻』としての異常な力、羂策が虎杖の出生に関わっていること、宿儺が虎杖に誰かの面影を見たような発言をしていることなどから、千年前に存在した誰か、または宿儺自身と虎杖には何らかの繋がりがあるのかもしれない。
上記のように原作での関係性が殺伐としており、さらに宿儺が己の魂を置いている生得領域でのやり取りが虎杖の肉体に直接影響を及ぼさないこともあって、Rー18G(強姦、グロ、リョナ、カニバ等)の要素を含む二次作品が他のカップリングと比べると多いことが特色ともいえる。
また虎杖で受肉している宿儺は顕現時はもちろん生得領域で過ごしている時も虎杖そっくりの姿をしているため、転生モノやパロディ作品では双子や血縁設定が取り入れられることがある。
閲覧には注意な点はあるが、甘々ラブラブイチャイチャからRー18G、近親相姦まで多種多様な性癖を許し、満たしてくれる懐の広いカプとも言えるだろう。