概要
かつては敵同士だったが、最後は和解し共に生きることになったふたり。
「ブエル」「子供同然の神」と言っていた放浪者も「クラクサナリデビ」「賢明なる神」と呼称が変わっていたり、ナヒーダも彼のスメールでの生活を充実させようとするなど、互いに認識や態度の変化が見られる。
出会い
(詳細な出来事はスカラマシュ、放浪者、ナヒーダ項でそれぞれ解説。ここでは本編中の彼らの絡みのみを掲載)
人に創られし神と人に忘れ去られた神として、敵対する関係から始まった。
神の心と座をかけて168回夢を繰り返し、168回心臓に手を掛け、そして168回戦った後、ブエルは神の心を正機の神から取り出すことに成功したが、抵抗したスカラマシュは意識を失いながら地面へと堕ちてしまう。
旅人の話、教令院が保存したスカラマシュの完全な記憶、そして博士の断片から見たある過去の真相… それらを知ったナヒーダは、眠ったままの彼を回収し自ら隠すことに。
彼の意識が戻った後、ナヒーダはその真相を世界樹に隠し、スカラマシュ自ら探させ、知らせるようにした。
真相を知った彼は歴史から自身を削除するも、彼が変えたかった過去は変わらず、代わりに彼らを含む旅人以外の全員から記憶が消えてしまう。
旅人によって彼の存在を知ったナヒーダは事前のバックアップから彼を思い出し、記憶を失った彼自身にも夢境という形でそれを見せる。
彼は記憶を取り戻すという選択を取り、それを認めたナヒーダは記憶を彼へ返し、完全に記憶が戻ったスカラマシュは新たな名を持ってしばらくナヒーダの元に滞在することとなった。
日常
- 誕生日
2023年に届いた放浪者の誕生日メールからふたりの普段の生活が垣間見える。ナヒーダは放浪者を教令院に行かせようとしているが、放浪者は鬱陶しがっているようだ。文章でこそこうだが、ナヒーダはナヒーダなりの考えがあるようで、彼を案じ、その生活を充実させてあげたいと思っている模様。誕生日にも「人と接したくないのは理解できるけれど、ずっと一人でいては寂しいから」と、旅人に会うよう勧めている。
- イベント「盛典と慧業」
このイベントでは放浪者がナヒーダの要請に応じ、「笠っち」という偽名で教令院の学院フェスに参加した。
もちろん知恵の神としての仕事でもあるが、それとは別に放浪者に人との付き合い方を学ばせたり、自身の過去について正しく勉強させる狙いもあったようだ。まさに親子である。
ナヒーダは放浪者の扱いに慣れてきたのか、自虐的な物言いにも返しができるようになっていた。
- 学籍と論文
学院祭で残ったとある研究の遺恨に関して、ナヒーダは因論派の生徒がいつか乗り越える術を見つけてくれるかもしれないと期待を抱いていた。人材が枯渇している上に数名いる有名な学者も現在教令院には居ない因論派にそんな稀有な生徒はいないと嘲笑した放浪者だったが、彼女の目線からそれが自分を指していることに気づく。この任務きりの学籍だと思っていた放浪者は囚人でしかないはずの自分が学者なんてと反発するが、「スメールでは囚人にも教育を受ける権利がある。因論派で勉強して、自分の因果に正しく向き合い、過去の古い借りを清算することを学んでほしい」というナヒーダの言葉に黙り込んだ。
いつかその論文を書いた暁には自分が審査するとナヒーダが微笑み、一時的だったはずの彼の学籍はこれからも因論派に残されることとなった。
- 隠しネタ
ちなみにイベント序盤でナヒーダのスキルを使って放浪者の思考を読むと「僕を見透かせるとでも思ったかい?」という返答がある。(このスキルはこれまで覗かれていることを認識した人物はいない)
間章第3幕では普通に覗けていたことから、学院祭までの期間に何らかの変化があったのだろうか?
- OST
放浪者のOST第一弾「風に乗って散る羽の別れ」にて、スメールの森を巡る放浪者の傍によく見るとナヒーダがいる。護衛的なものだったのか普通の散歩だったのか理由は定かでは無いが、穏やかそうな様子が見受けられる。
ただし引きの画面になった際最高画質でズームしてようやく発見できるサイズ。普通は気づかない。
小ネタ
- 放浪者の世話を焼くナヒーダが彼の保護者のような存在、故に親子になっている。館に封印したり、亡くなってしまったり、実験台にしたりと、あまりきちんとした保護者的存在がいなかった放浪者にとっては珍しくまとも(?)な保護者かもしれない。
恋愛的になるのは一切ないが、させた場合放浪者はロリコン扱いになるから注意。
- 放浪者は甘いものが、ナヒーダは海産物が苦手。そして放浪者のオリジナル料理は鰻のお茶漬け、ナヒーダのオリジナル料理はナツメヤシキャンディと、食の好みは真逆である。…のだが、
- 放浪者の誕生日メール(2023)では教令院の学者に作らされたと「美味しいナツメヤシキャンディ」を作り、旅人にも送ってきた。
- お茶漬けは鰻が埋まっていて見えないため、ナヒーダに出しても気づかずに食べてしまうかもしれない。
- 魔神任務中のとあるシーンでは、ナヒーダは放浪者を「猫」だと思っていることが判明した。
- その後も「笠っち」というあだ名をつけている。
- 初対面こそ真逆の立場だったものの、「推定500歳くらいの長命種」「母親(に当たる存在)が神で関係が途絶えている」「かなり長きにわたる監禁経験がある」「第三者による裏切り行為の末利用される」「孤独な過去」「アランナラが見える」等、意外と共通点が多い。明言こそされていないが、ナヒーダのバックアップの内容から、構成物質も近い可能性が高い。
- 互いについて、ボイス上では敵対していた時期に近いものであるため評価が厳しい。
関連動画
資料
- 魔神任務第3章「迷夢と虚幻と欺瞞」「虚空の鼓動、熾盛の劫火」
- 魔神任務間章 第3幕「伽藍に落ちて」
- 白草浄華・ナヒーダ(草)
- 久世浮傾・放浪者(風)
- 放浪者誕生日メール(2023年)「意味がわからない」
- イベント「※盛典と慧業」
- 公式OST「風に乗って散る羽の別れ」