ゴールデン・ハインド(アズールレーン)
あずれんのおうごんのめじか
概要
2023年10月に実装が発表されたKAN-SENの一人で、新陣営であるテンペスタに属し、公式の紹介文では「鹿角」のテンペスタと、元ネタにちなんで紹介されている。
期間限定建造にて登場する事がアナウンスされている。
容姿
頭に黄金の鹿の角を生やしており、身の丈と同じかそれ以上の長さの黒髪が特徴。
ドレス姿だが裾はボロボロで、その点はロイヤル・フォーチュンと同じ………なのだが、胸周りが乳暖簾の様な状態、かつ巨大な蛸の触手がそれを捲ろうとしているかのように添えられているという非常にアウトな構図になっている。
触手は艤装として背にくっついているのか本体から直接生えているのかは定かではないが、これで壁に張り付いて器用に登ることも可能。
公式イラストではガレオン船の残骸に腰掛け、周りには金貨入りの宝箱や黄金の鎖、そして舵輪が確認できる。
また、公式説明によれば『麗しくもヌメヌメしている』とのことで妖しい雰囲気を纏っている。
人物
趣味は宝の収集らしいが、集める対象は「ガラクタ」と称した果ての財宝で、指揮官の体も色んな意味で狙っている模様。
「びそくぜんしん!」ではニーミやラフィーがお宝(ガラクタ)を回収したことへのごほうびとしてべちゃべちゃなライチをあげる等、他のKAN-SEN相手には気のいい描写がなされている。
余談
モデルはフランシス・ドレイクの私掠船、ゴールデン・ハインド号。
名前は「黄金の牝鹿」を意味し、支援者であったクリストファー・ハットン卿のハットン家の紋章、「黄金の牝鹿」 にちなんで「ペリカン」と言う名前から改名された。
船の種類としては、「キャラック船からガレオン船への移行期の船」とされている。
ドレイク船長は当時の英国女王エリザベス1世に対し、太平洋へ進出して南米西海岸を探検し、同時にアジアから財宝を運んでくるスペイン船を襲撃するという計画を持ち込み、出資を受けた。
太平洋の詳しい情報はマゼランの祖国であるスペインが独占していたため、ドレイクを含め船員たちは行き先に何があるかほとんど知らず(当然行ったことなど無い)、海図は現地でスペインの船から奪うというかなり綱渡りな計画だった。
現に5隻の船団で出航したものの、4隻はマゼラン海峡で脱落し、太平洋へ辿り着けたのは旗艦のゴールデン・ハインド号のみだった。
しかし太平洋のスペイン船は無防備だったため、狙い通り海図と大量の財宝を略奪。
さらに太平洋を横断し、スペインの植民地を片っ端から略奪した後、希望峰を通り地球一周する形で帰国した。
地球一周の偉業はマゼランに続く2人目だが、指揮官が生還したのはこれが初である。
この世界一周略奪ツアーで得た財宝は凄まじい量で、エリザベス1世らには出資額の4700%とも言われる莫大な配当金がもたらされた。
これによってイギリス王室は負債を清算し、海洋覇権国家へのし上がるきっかけとなり、ドレイク船長も海賊から救国の英雄へのし上がることになる。
本物のゴールデン・ハインド号は1650年頃まで記念艦として保存されたのち、老朽化により解体されたが、現在でもレプリカが存在している。
レプリカはかつて2隻作られ、エセックスのピーター・パン公園に展示されていた物は黒ひげのクイーン・アンズ・リベンジ号に改装されたのち2013年に解体、もう一つはベルファストと同じテムズ川に展示されている。