概要
主にタバコの葉に含まれる植物塩基の1つ。化学物質としては毒物として指定されている。強い依存性がある。また、強い血管収縮作用があるため毛細血管を収縮させ血圧を上昇させる。中毒性があり、子供が誤ってたばこの葉を食べたりすると中毒を起こし、死に至ることもある。
ニコチンそのものには発がん性は認められてないが、ニコチンが分解・代謝されることによって生み出されるニトロソアミン類は発がん性があることが知られている。
また、ドーパミンと呼ばれる「喜びの感情を分泌させる物質を強制促進させる」効果があり、喫煙者が「タバコを吸うとストレス解消になる」と口にするのは、これによるものである。しかし、喫煙することですぐに分泌されるものの、30~40分ほどでその効果は切れてしまうため、結局は喫煙で再度補わなければならないという、無限ループに陥ってしまう。
更にこの無限ループで恐ろしいのは、ニコチン切れによるストレスと他の日常(人間関係等)のストレスとの区別がつかないことにあるため、喫煙者は非喫煙者に比べて喫煙者のストレス度が高まってしまうということになる。