概要
主にタバコの葉に含まれる植物塩基の1つ。化学物質としては毒物として指定されている。強い依存性がある。また、強い血管収縮作用があるため毛細血管を収縮させ血圧を上昇させる。最悪の場合、ある日突然に血管が詰まり心筋梗塞や脳梗塞を引き起こさせて、そのまま死亡。中毒性があり、子供が誤ってたばこの葉を食べたりすると中毒を起こし、死に至ることもある。
ニコチンそのものには発がん性は認められてないが、ニコチンが分解・代謝されることによって生み出されるニトロソアミン類は発がん性があることが知られている。
また、ドーパミンと呼ばれる「喜びの感情を分泌させる物質を強制促進させる」効果があり、喫煙者が「タバコを吸うとストレス解消になる」と口にするのは、これによるものである。しかし、喫煙することですぐに分泌こそされるものの、30~40分ほどでその効果は切れてしまうため、結局は喫煙で再度補わなければならないという、無限ループに陥ってしまう。
更にこの無限ループで恐ろしいのは、ニコチン切れによるストレスと他の日常のストレス(人間関係等)との区別がつかないことにあるため、喫煙者は非喫煙者に比べてストレス度が高まってしまうということになる。それにより、非喫煙者よりも喫煙者の方が薄毛やAGAの割合が多い。
ここで一つ例を挙げよう。タバコが1箱500円だとして、その人は20歳から60歳(40年)まで毎日欠かさず1箱全て消費する。総計すると、ここまでの額は7300000円(730万円)である。ほんのひと時の快感のために少なく見積もっても730万円を浪費していることを知れば、誰でも一度は考えるものである。さらにこれが、筋金入りのニコチン中毒者だとする。その人物は毎日6箱を平らげているとしよう、同じ40年間でやり続けると43800000(4380万円)となり、新築の一戸建て住宅など余裕で届いてしまう。
個人の金で買っているのだし、どうしてもやめられないのならそれでいい。ただ、一日で吸う本数を考え、公共の場で吸わないのは当たり前だし、家族に友人や恋人と一緒にいる時はしっかりと節度を持ち、指定された区画でやる。別に金の出所がおかしな部分から出ていない限り、個人の勝手だ。ただ、そのお金を他の場所に使うのも悪くない事も忘れないで欲しい。
また、上述のように「喫煙しても30~40分したら元に戻ってしまう」ことや「ニコチン切れのイライラと、日常のイライラとの区別がつかない」ということを痛感すれば、スポーツや運動など体を動かしたりといった、ストレス解消方法を見つける術を知って実行出来れば、それもまた禁煙への第一歩となるであろう。