CV:家中宏
概要
花街で薬屋を営む猫猫の養父。
猫猫からは「おやじ」「おやじどの」と呼ばれ慕われており、彼女が何のてらいもなく尊敬し心配もしている家族。
元は宦官だったためか老爺というよりは丸みを帯びた老婆のような外見の穏やかな男性。
極めて鋭い洞察力と東洋と西洋の医学にも精通している優秀な人物。
その一方で兎に角、運の無さと欲の無さとタイミングの悪さが祟って、ことごとく善意が裏目に出てしまう御仁。
本人に悪気や原因があるものでは無いが、様々な悲劇の媒介となり本人も被害を被る星の元に生まれている。
猫猫曰く「天は二物を与えるが、それ故に奪われる」「運がないのが唯一の欠点」
※ 以下、ネタバレ
本来の立場(ネタバレ)
実は血縁的には猫猫の大叔父(実の祖父の弟)にあたる人物。猫猫の実父である漢羅漢は甥にあたる。
かつて生まれながらの相貌失認に苦しんできた幼い羅漢に人を見分ける術を教えた人物で、基本人の言うことを聞かない羅漢も「叔父貴」と呼んで慕っている。
破天荒で基本言う事を聞かない羅漢が言う事を聞くほぼ唯一の存在。
かつて西方の国で医学を学んだためかなりの腕を持つ医者だが医学を学ぶ業と「漢の羅の一族」の性質を知るがために猫猫の事は医学から遠ざけている。
優秀であるが故に後宮医官に命じられ時悪く、先帝のやらかしで医官も宦官にされるようになっており去勢される羽目になった。
さらに皇弟と東宮出産時の出来事とその後の帝第一子が死亡し(実は本人には非がないのだが)肉刑により片足の膝骨を抜き取られ追放された。
これにより一族の権勢が大きく没し、煽りで甥の羅漢は3年も都から追放され、自身の娘(猫猫)の誕生とそれを取り巻く悲劇を知ることすら出来ず、全てを知った時には全てが手遅れという憂き目に遭う。
また猫猫の母親も羅門の後宮追放と彼女自身の出産という醜聞のダブルパンチが祟り、梅毒の治療が手遅れとなってしまう。
前述のとおり追放されていたがとある一件を機に再び宮中に医官として復帰している。
なお宮中の医官たちの中には羅門の犠牲で命拾いをした者も多く、上述のように欲も運も間も悪いものの現在の宮中では人望だけはストップ高な人でもあり、上級から中堅の医官の一部からは門ちゃんと呼ばれたりしている。