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ザ・シングの編集履歴

2023-12-24 20:17:21 バージョン

ザ・シング

ざしんぐ

ザ・シングとは、MARVELコミックス「ファンタスティックフォー」に登場するヒーローである。

「It's clobberin' time!(鉄拳制裁タイムだ!)」

概要

MARVELコミックスの有名チーム「ファンタスティックフォー」に所属するヒーロー

本名はベンジャミン・グリム。通称ベン。

全身が強固なオレンジ色の岩石に変化した岩石人間。MARVELのヒーローチームに必ず一人はいるパワー担当。

見た目通りのぶっきらぼうな頑固者で皮肉屋だが、性根は心優しく頼もしい男。


友人のリード・リチャーズ、スーザン・ストーム、ジョニー・ストームらと共に宇宙研究チームを組んでいたが、未知の宇宙線を浴びたことでスーパーパワーを手に入れ、この力を世のために使うことを決心し、ヒーローチーム「ファンタスティックフォー」を結成した。

他の3人がスーパーパワーのオン・オフが可能であるのに対し、ベンのみはスーパーパワーのオフが出来ず、常に岩石男の姿のままである。

そのために市民から不気味に思われ、日常生活に馴染めず、自身の能力と姿にコンプレックスを抱いていた。

しかし、盲目の女性アリシアと出会ったことでコンプレックスを解消する。


バトルの前には「It's clobberin' time!」という掛け声がお決まりの台詞となっている宇宙忍者ゴームズでは「ムッシュムラムラ」、実写映画では「鉄拳制裁タイムだ!」、90年代に発行されたマーベルコミックの邦訳では「戦いのお時間だぜ!」と訳された。


能力

皮膚だけでなく内蔵まで岩石と化しており、その防御力は見た目以上に頑強。

怪力の持ち主でもあり、防御力と合わせて、ハルクと正面切って殴り合うことも出来る程のパワーファイター。

五感は鋭敏というわけではないが、常人なら身動きが取れなくなるような大音量に対しても耐えられる耐性がある。

岩の体になっても器用なもので、元々パイロットだったシングは多くの航空機の操縦が出来る。


経歴

「ザ・シング(=もの、物体)」のコードネームは、ファンタスティックフォーを名乗る際に、自身が命名した(自分が変な「もの」になったという皮肉と、コードネームを考えるのが面倒という理由から)。

その能力を活かし、メンバー内でのパワー担当として戦っていたが、自分だけが怪物じみた外見かつ、人間の姿に戻れないゆえに、そのコンプレックスからリードやジョニーなどとも喧嘩したり衝突したりしていた。

そのため、チームを抜けては、再び戻るという事を繰り返すように。

また、人間の姿に戻れない事と、そのコンプレックスを利用され、ヴィランに洗脳されたり、操られたりする事も多かった。

ウィザードの甘言に乗せられ、フライトフルフォーに参加。リードを殺しかけた事もあった。

リードとは後に和解したものの、この事で自分が許せずに仲間の元を出て、あるヴィランに自分のパワーと姿を取られた事もあった。その副作用で人間の姿に戻ったものの、そのヴィランが死ぬと再び元の姿に。

また、その後にヴィラン「マッドシンカー」により洗脳され、再びリードやジョニーに攻撃的になり、拳を振るうように(これらの事から本人も「俺はつくづく、誰かに利用されやすいタチらしい」とぼやいた事もあった)。


ハルクに匹敵する腕力を持つ事から、ハルクと直接対決するものの、相手の放つガンマ線により一時的に元に戻った事も。その間は抜けて、ルーク・ケイジがメンバーになるが、すぐに元に戻る。


また、アリシアと一時的に離れていた際、アリシアがジョニーと交際し結婚する事になったが、そのアリシアはスクラル人・ライジャの変装であり、本物は誘拐されて隔離されていた事が判明。彼女を取り戻す。

後に、リードから譲られた株により、巨万の富を得る事に。セレブな生活を送るが、その資産を用いて、自分が幼少期に育った、ダウンタウンのヤンシーストリートにコミュニティセンターを築く。

そこのヤンシーストリートギャング団には、今は亡き兄・ダニエルがかつて所属しており、ベンも入っていた事があった。


後にアベンジャーズに誘われたり、ソーのアスガードの戦いに参加したり、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに加わったりと、多彩な経歴を有している。


また、基本世界(アース616)以外の、別の並列世界(アルティメット・ユニバース、アース6160)では、更なる進化で岩の皮膚がはがれ落ち、普通の人間の姿と光り輝くエネルギーのような皮膚の姿になれるようになった。後に、以前のような岩の皮膚の姿にもなれることが判明。

更に、この世界のベンはスーザン・ストームと婚約し、結婚している


余談

  • 創造主であるジャック・カービー同様に、ベン・グリムの人種はユダヤ人である。
  • 指のサイズが大きいため、細かい作業が苦手。実写映画でも、道に落ちた指輪をつまんで拾い上げる事が出来なかった。
  • 好きな食べ物はピザ、特にニューヨークスタイルのピザが好物。また、幼少期にはコンビーフとキャベツが好きだった。
  • 逆に嫌いな食べ物は、サンドイッチの中のマヨネーズ。
  • サックスを演奏する事が出来る。
  • リードとスーの息子、フランクリンの名付け親である。オンスロートとの戦いの際、自分の姿が戻れなくなる危険を冒し「俺はあの子(フランクリン)の名付け親なんだぜ! 自分の都合で子供を見捨てる親がどこにいる?」と、フランクリンを助けるため尽力した。
  • 70年代に東映がスパイダーマンを特撮番組化したように、「シルバーサーファー」も企画に上がっていた。その際、サーファーの味方としてミズ・マーベルとともに、ザ・シングも登場させる予定だった。東映版スパイダーマン、及びサーファー、マーベル同様に、シングも日本人として設定されている。詳細はこちらを参照。
  • なお、更なる余談として、東映版スパイダーマンに登場する敵怪人「マシーンベム」の一体「岩石男サムソン」は、ザ・シングに酷似した外観を有している
  • ホワット・イフ...?2023年ダークシリーズのエピソードに「もしも…ヴェノムがザ・シングに取り憑いたら?」がある。偶然シンオビートに取り憑かれたら人間の姿に化ける事ができる様になって大喜び。しかしそれを偶然知ったヴィラン・リザードがシンオビートを強奪し自らに取り憑かせる。リードはリザードと対戦する最中死亡してしまった…?!
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