怪竜大決戦
かいりゅうだいけっせん
1966年に東映が制作配給した怪獣映画・忍者映画。
作品解説
怪獣映画ブームで東映が自雷也物語をベースに制作。
大魔神同様時代劇の巨大特撮で俳優陣も主演に松方弘樹を据え、また人間が怪獣に変身する(忍術なので人間に戻れる)など独特の設定である。
大蝦蟇と怪竜のモデルは、後に『仮面の忍者赤影』に流用された。
1970年の台湾映画『小飛侠』は、本作の影響が指摘されている。
余談
登場する怪獣たちは人間が変身した姿だが、そのプロセスは不自然さが目立つ。
大蛇丸が変身した怪竜は大蛇丸が居た位置からまったく別の場所から出現しており、
自雷也が大蝦蟇に変身した場所は屋外だったにも拘らず、天守閣の屋根を突き破って登場している。
大蜘蛛に至っては、綱手が話の中盤で蜘蛛婆からもらった蜘蛛の簪を空に向かって投げると爆発が起こり、そこから飛来する描写になっており、綱手が変化したという要素は皆無であるが、なぜか変身したことになっている。
クライマックスのシーンでは大蝦蟇と大蜘蛛の同時攻撃を受けた怪竜がそのまま最期を迎えずに、それぞれ自雷也と大蛇丸の姿に戻り一騎打ちをするという、演じた2大スター俳優への配慮とも思われる展開があった。