概要
ライトノベル『死亡遊戯で飯を食う。』の登場キャラクター(メイン画像中央右側、緑髪の人物)
家庭環境になんらかの問題があったらしく、デスゲームの参加者となって生きる道を選ぶ。
原作一巻のエピソード「キャンドルウッズ」にて主人公幽鬼(ユウキ)の前に立ちふさがるも、絶望的なまでの実力差があり、あっさりと敗北して死亡する。
しかし、彼女との短い出会いをきっかけに、それまで漫然とゲームに参加していた幽鬼は「ゲームを続けていくことの意義、続けていくための目的」について考え直すことになる。
そういった意味で物語の主題である「デスゲームで99連勝を目指すプレイヤー・幽鬼」を産み出す最初の契機となったキャラであり、幽鬼自身ものちに、記憶に残ったプレイヤーの一人として名前を挙げている。
プロフィール
本名は不明。年齢も十代であること以外は不明。
本編登場時の「キャンドルウッズ」で三戦目、という、まだ初心者に近いプレイヤー。
容姿
原作においては容姿について言及・描写されていないため、挿絵の情報が全てである。
挿絵では標準的な体形の中~高校生くらいの少女で、萌黄色の髪を両側で大きめに束ねている(わかりやすく言えばしずかちゃんヘアー)
性格
登場期間がごく短いため描写は少ないが、その範囲では良くも悪くも生真面目で思い込みの強い性格であることが伺える。
要は「自分にはこれしかない!」と思い込んだら軌道修正できずに闇雲に突き進んでしまうタイプ。
根本的には自分に自信がないため他人に影響されやすく、いわば「マインドコントロールしやすいタイプ」でもある。
別の言い方をすれば「影響をうけた相手次第で良くも悪くもなる、典型的な一般人」だとも言える。
生い立ちなど
デスゲームに参加するまでの経緯としては、
「両親の言う通りイイ子にしていたら全てを失った」と語っている事から、
家庭環境の不和が原因である可能性が示唆されている。
また、コミカライズの追加描写ではあるが、その両親についてはデスゲーム参加後、
師である伽羅にそそのかされて自らの手で殺めたらしきシーンがある。
作中での活躍(?)
作中に登場したキャンドルウッズが三戦目ではあるが、一戦目で殺人鬼プレイヤー「伽羅」に出会って弟子入りし、ゲーム外で彼女の薫陶を受けたため、三戦目のプレイヤーとしてはそれなりのポテンシャルを有していた模様。
自チームが自分以外すべて初心者、という状況であったため他を圧倒して支配下に置き、師の教えに忠実にゲームを進めようとするも、相手チームにその師である「伽羅」が参加しておりゲームを破壊し始めたことで状況が一変。
焦って自分一人だけでもクリア条件を達成しようとしていたところ、主人公・幽鬼に遭遇。
経験値も才能も絶望的なまでに及んでおらず、難なく一蹴されて死亡する。
本人は「デスゲームの世界で生きていくしかない」と思いつめていたようだが、
そもそも本作のデスゲームは基本的には自由意志で参加するものであり、
普通に考えたら、マトモな人間が継続参加するようなものではない。
それを象徴するように、ベテランプレイヤーは良くも悪くも「開き直った人物」や
「社会やデスゲームをナメた人物」等、クセのあるキャラばかりである。
つまり「必死の形相で参加する一般人」が生き残っていけるほど甘い世界ではなかったのだ。
この点に関しては、直接に彼女を知るプレイヤーは皆そう感じるらしく、
幽鬼からは「向いてない。実社会でやっていくべきだった」と評され、
師である伽羅からは、逆に(恐らくは、その致命的な向かなさを)「可愛かった」と評され。
後に登場した同門の弟子からは「長生きできそうにないタイプ」等々、散々である。
更に、相弟子からは「怪しい自己啓発に染まりそうなタイプ」とも評されている。
実際、その時点で殺人鬼・伽羅に心酔して弟子入りしているわけだから、まさにそのものであるが……
師・伽羅との関係性
(恐らくは)第一回目に参加したゲームで、師である殺人鬼・伽羅と良くも悪くも運命的な出会いを果たす。
前記の通り「両親の言いなりになったせいで人生が滅茶苦茶になった」と感じていた萌黄は、
己が思うままに振る舞って他者を蹂躙していく伽羅の姿に、強いあこがれを抱いてしまう。
当初、自分以外のプレイヤーを皆殺しにしようとしていた伽羅は、
殺される直前に「貴方みたいになりたい」と宣った萌黄を「面白くて可愛い」と評し、
命を助けた上で弟子入りを許す。
その後は伽羅の元で、他の弟子とともに共同生活をするようになる。
この期間にプレイヤーとしての修行を積み、殺人への覚悟やその技術を習得していくことになる。
……もっとも、その成果は前記のとおりである。
余談ながら、同時期に修行した他の弟子はいずれもベテランレベルに成長しているため、
恐らくは性格的にもっとも生真面目に指導を受けていたであろう萌黄が、
プレイヤーとしては一山いくらレベルの実力にしか成長しなかった、というのは、
やはり幽鬼に評されたとおり「向いてなかった」のであろう。
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