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「やっぱり、人間、得意なことで勝負したいよね。私の場合は、これだったんだよ」


「グッドゲーム」


概要編集

ライトノベル『死亡遊戯で飯を食う。』の主人公。

美女・美少女ばかりを集めたデスゲームの参加者であり、そのゲームにおいて前人未到の「99連勝」を目指している少女。


プロフィール編集

本名は「反町友樹」であり、「幽鬼」はデスゲームをプレイする際に名乗っているプレイヤーネーム。

時系列が一定でないオムニバス形式の作品であるため年齢はエピソードごとに前後する。

誕生日は4月18日。


年齢に関する大まかな時系列は以下の通り(最新7巻時点)

また18歳時の描写より、現実世界と同じ歴史だとすれば、成人年齢引き下げの施行(2022年4月1日)からの逆算で2004年4月18日生まれとなる。


第1回メイデンレース中学卒業後しばらくして、という描写から恐らく16歳
第9回キャンドルウッズ16歳と明言(コミカライズ巻末資料より)
第28回ゴーストハウス17歳と明言(コミカライズ巻末資料より)
第45回ハロウィンナイト18歳。直近の44回終了直後に「最近、成人年齢の引き下げで成人になった」との描写有
第64回ブラッディパイレーツハロウィンナイトから約一年。学年末テストの時期であるため、恐らく19歳手前

参加ゲームの一覧は「死亡遊戯で飯を食う。のデスゲーム一覧」参照


容姿編集

前記の通り「美女美少女だけを集めたデスゲーム」の参加者であるため顔立ちは整っているが、血の気の薄い肌と長い髪、痩せ型、どこか非現実的な存在感が相まって幽霊のような雰囲気を放っている。


この「幽霊のような印象」がネガティブな意味で相当に強烈らしく、作中においては他の参加者はもちろん地の文からも「不気味な幽霊女」といった表現をされる事が多い。

身長体重などは「平均より少し高い」「たぶん50kgはあると思う」とのこと。


顔の特徴としてオッドアイも挙げられるが、これは先天性の虹彩異色症ではなく、過去のゲームで潰された右目を復元治療した時の後遺症により色素が薄くなったもので、本来の瞳の色は左目の色。視力自体は両目ともに健在である。


性格編集

一見、淡々としてクールなキャラに見えるが、その実はけっこうな負けず嫌いであり、追い込まれるとそういった面が顔を出しやすい。

普段は愛想のない中性的な口調だが、敬意を払う相手には丁寧語で喋る。

またテンションがあがると、やや芝居がかった口調で相手を煽ることもある。


また、ゲームへの参加動機を「他人への興味が薄く、社会性が欠如していたから(意訳)」と語るだけあって殺人行為への割り切りも非常にドライであり、自分ら率先して命を助け、一瞬前までは仲良く談笑していた相手を、必要が生じた瞬間に躊躇なく殺害する冷酷さも見せる。


この「殺人に対するドライな割り切り」は、行為そのものに対してもそうであり、あくまで「ゲーム攻略のための必要な手段のひとつ」としてとらえ、特別視していない様子がうかがえる。

そのためか、ゲーム中でも殺人に及ぶのは基本的に「それが最適解となる状況」に限定されるほか、並の殺し屋を上回る殺人技量・経験を有していながら、日常生活におけるトラブル解決手段として殺人を思い浮かべることはない。


また倫理観についても、殺人ゲームに参加することに忌避がない、という致命傷を除けば、意外と常識的な考え方をもっていることが窺える。

総じて「殺人は悪と理解しているが、それが仕事なので割り切っている殺しのプロフェッショナル」のようなメンタルだといえるが、これは「そうでないとデスゲームは生き残れない」という意識的なマインドセットの結果でもあり、ゲーム外で人の生き死にを意識した時には動揺する一面もみせている。


社会性については、本人が「壊滅している(意訳)」と語るだけあって序盤(ゲーム経験の浅いうち)はそういった面も覗かせているが、実際には「殺人ゲームであるにも関わらず、初対面のプレイヤーと良好な関係を築けることも多い」「ゲーム攻略のために必要なことではあるが、足手まといの面倒を見ることを嫌がらない」など、実は素質としての社会性は高いのでは、と思わせる描写が多く、実際に物語が進むにつれ、このあたりの欠点は成長していく。

ここから、当初の社会性の低さは「幼少期における、対人経験の圧倒的な不足」によるものではないかとも考えられる。


恋愛観編集

異性についての恋愛観は不明だが(そも、年頃の異性など出てこない作品だが)、「可愛い女の子を見るのが好き」という嗜好は物語序盤から出しており、他のプレイヤーをたびたびそういった目線で評していることがある。


もっともその内容は「やらしい身体の娘さんだなぁ」「太ももに触りたい」といったセクハラおじさんのようなものが多く、本質的な性嗜好としての同性好きというよりも、女子高モノに出てくるスキンシップ好きキャラ(性嗜好自体はノーマル)のような雰囲気を漂わせている。


また公式では「恋人シチュ」と称した販促動画があるが、作中の幽鬼のキャラ性(上記のオッサン性も含めて)を考えると、初めて付き合った異性とのデートではこういう態度をしそう、とはいえる内容になっている。

ただし余談ながら、作中実際にとあるキャラと(ふざけて)イチャついた際には、むしろ俺様系に近い態度で接している。


生い立ちなど編集

小中学校のクラスメートについて顔を思い出そうとする描写があることから、

少なくとも中学校あたりまではそれなりに普通の生活をしていたことがうかがえる。


家族については両親が健在らしいが、お互い疎遠でいまは連絡も取っていない。

デスゲームに参加するようになった15歳ころには家を出てバイトで自活しているため、どうやらネグレクト同然に放任されていた模様。

そのためか、幽鬼は「かちかち山」の話を全く知らないなど、驚くほど社会常識に欠けている。


両親については「私と同じく、他人に関心が無く虚無的」といった趣旨の事を述懐しており、互いにろくな関心を持っていない乾いた親子関係だった模様。


デスゲームへの参加経緯については原作6巻において「人間関係トラブルでバイトを辞めて路頭に迷っていたところ、「稼げる仕事があるよ」と言われて参加した」ことが語られた。

つまり「騙されて参加した」パターンであるが、もとより実社会に生きづらさを感じていた幽鬼はあっさりとその状況に順応して、以降プレイヤーとして生きていくことになる。


ただ、作中現在においては、上記の「かちかち山」の件などで自分があまりに社会常識に欠けていることを痛感し、「デスゲームで勝ち残ってくためにはそうした”当たり前”を身につけておくことも必要」という動機ではあるが、夜間学校に通うようになるなど実社会へ適応する努力もしている。


ゲーム外での生活編集

築30年、家賃3万強ほどのボロいワンルームアパート、トチノキ荘で一人暮らしをしている。

もともと自分自身にも無頓着のため生活はひどく杜撰だったが、「死亡遊戯で飯を食う」ことを決意してからは意識的な改善に取り組んでいる……

ものの、いまだに生以外のゴミは出し忘れがち、洗い物は貯めがち、風呂とトイレの掃除はサボりがち、など怪しい部分も多い。


自宅では基本的にジャージで暮らしており、トレーニングと夜間学校以外は主にコンビニとの往復で過ごしている模様。

夜間学校は、キャンドルウッズにてデスゲーム99連勝を掲げて以降に通い始めたもの。


能力とプレイスタイル編集

デスゲームのベテランプレイヤー相応にハイレベルな能力を持つが、

実は純粋な戦闘力については「それなりには高い」程度であり、

格下のプレイヤーやゲーム中に登場する「排除可能なエネミー」はほとんど問題にしない一方で、

同格の武闘派プレイヤーと正面から戦うと、いったんは後れを取ることも少なくない。

また戦闘スタイルとしては「対応力」を重視しており、後に取った弟子にも「一つの武器、技能に深く習熟するより、浅く広く色々できる方がよい」といった趣旨のことを語っている。


一方で、天性のセンスと積み上げたゲーム経験による判断力の高さ、土壇場での諦めの悪さに起因する「勝負強さ」はずば抜けており、それらをもって格上のプレイヤーをも打倒していく。

また、「殺気を感知できる」という特技を持つが、これはほとんど異能の域に達しており、集中しているときなら背後から銃で狙われても殺気による先読みで避けられる、など超人的な動きを見せる。

総じて「死なない事(最後まで生き残る事)」に関して天賦の才をもっているといえる。


ゲームのプレイスタイルは「利他」を信条としており、自身の死に直結しない範囲においては他のプレイヤーを助ける、必要のない殺しはしないことを信条にしている。

これは単なる道徳心ではなく、

「他のプレイヤーと無闇に争わない、好意を持たれた方が生存確率があがるゲームが多い」

という、確たる経験則にも基づいたものである。


99連勝編集

幽鬼がデスゲームに参加し続ける動機であり目標。

いまだ誰も達成した事のない前人未到の記録であり、元々は幽鬼の師匠「白士」の目標でもあった。

幽鬼自身は「数字それ自体に意味はない。過去の最高記録が98連勝だから、それを破る記録というだけ」と認識しているものの、実際には「ゲーム」の存在目的そのものに関わるらしい、謎の多い記録でもある。



人間関係編集

本人が「ゲーム」への参加動機として「社会性の致命的欠如」を口にしているだけあり、物語当初は「ゲーム」を離れたところでの人間関係は皆無に等しく、通っている夜間学校でも一切の人間関係を構築していなかった。


しかし、ゲームを継続プレイしていく中で人付き合いについて再考する機会が幾度かあり、原作6巻の時点では不器用ながらも「築いてきた人間関係の価値」というものを自覚する台詞を口にしている他、夜間学校でも(やや特殊な経緯があるが)友人と呼べる程度に話す相手が出来ている。


デスゲームの関係者とは、オフでも付き合いがあるのは師である白士のみだが、エージェントや義体職人とは必要に応じて連絡をとっている。

また顔を合わせる機会が多い同期のベテランプレイヤー達とも、オフでの付き合いこそ無いが、ゲーム中では友人関係と呼んでよい程度の距離感で接している。


関連タグ編集

死亡遊戯で飯を食う。

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