藍里(死亡遊戯で飯を食う。)
あいり
ライトノベル『死亡遊戯で飯を食う。』の登場キャラクター(メイン画像右上、ショートカットの人物)
デスゲームの参加者であるが、初参加時は騙されて(*1)参加した。
初参加したゲームは、作中でも随一レベルの大量の犠牲者が出た「キャンドルウッズ」であったが、数少ない生存者となる。
以後も、常連プレイヤーの一人として何度か登場する。
(*1)本作におけるデスゲームは自発的な参加を原則としているが、とにかく参加が本人の自発的選択ならOKらしく、デスゲームであることは明確にせず「稼げる仕事あるよ」的な勧誘で参加させることがある。
本名は一瀬藍里(ひとせ・あいり)。
本名をそのままプレイヤーネームにしているタイプ。
年齢は初参加のキャンドルウッズ時で15歳であり、主人公・幽鬼の一歳下。
名前を表すかのような藍色の瞳がトレードマーク。また、作中での言及はほぼ無いが挿絵では作中屈指の巨乳として描かれている。
このゲームの参加者の常として見栄えの良い少女であるが、かなりの厭世家であるらしく「この世のすべてにウンザリしているかのような暗い顔」をしている、と表現されることが多い。
また、初登場時はトップ絵のとおり男の子のようなショートカットだったが、再登場時には「観客ウケが良いから」とのことでロングヘアに伸ばしていた。
デスゲームに参加した経緯は上記の通り「騙されて」ではあるものの、実社会での生活に馴染めなかったらしく、結局はデスゲームの世界で生きることを決め、ベテランプレイヤーとなっていく。
主人公・幽鬼にとっての九回目のゲーム「キャンドルウッズ」にて、敵対陣営の一人として登場する。
騙されての初参加のゲームが、約三百人の参加者のほぼ全数が死亡するという大荒れのものであったが、そのなかでキッチリとクリア条件を満たし、幽鬼ほか数名のわずかな生還者の一人となる。
しかし、ゲーム終了後に会話した幽鬼に「こんなゲーム金輪際ごめんだ」と語り、そのままゲームからフェードアウトした……
かに思えたが、しばらく後、ゲーム外にて幽鬼と再会。
なし崩しにプレイヤーを続けており、「三十回の壁」も越えたベテランとなっていることが語られた。
プレイヤーとしては「非常に強い悪運の持ち主」であると幽鬼をはじめとする他プレイヤーから評されており、初参加のキャンドルウッズがそうであったように、とんでもないトラブルに巻き込まれるが何だかんだで生き残るタイプ、と見られている。
もちろん悪運だけではなく本人の能力も高く、初参加であるキャンドルウッズにおいては味方チームが半壊するほどの劣勢のなかで自らのクリア条件を達成し、伽羅による大虐殺からも、参加者の中でただひとり無傷で逃れることに成功している。
のちに幽鬼とともに参加したゲーム「クラウディビーチ」においても、ゲームの鍵となる仕掛けにいち早く気づくなど、鋭い判断力を見せつけた。
このとき星を見て時間を計るなどのスキルも披露しており、主に知識と頭の回転の速さ、対応力の高さが武器であることが分かる。
厭世的な気質であるためか、あまり積極的な人間関係はないようだが、
幽鬼をはじめとした同期のベテランたちとは一定の面識・交流がある。
特に幽鬼とはキャンドルウッズにてゲームの決着後、期間終了までの二日ほどを一緒に過ごした経験がある為か、ゲーム外での交流こそないものの、距離感は友人といって良い程度には近しい。
家庭環境については「経済的事情で高校進学をあきらめざるを得なかった」と語られており、しかし一方で上記の通り本人は高い知識や判断力を有していることから、そういった不遇が厭世的な性格や、デスゲームに参加し続ける動機につながっている可能性がある。