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「わかんないんだったらいいよ、もう」


概要編集

ライトノベル『死亡遊戯で飯を食う。』の登場キャラクター。


美少女ばかりを集めて行われるデスゲームの参加プレイヤーにして、恐るべき殺人鬼。

参加したゲームでは、ルールを無視して他プレイヤーを皆殺しにすることを繰り返しており、参加回数は決して多くないものの殺したプレイヤーの人数は群を抜いている。


容姿編集

伽羅色(作中では薄いキャラメル色、とも)の長髪と、170㎝程の長身を誇る美女。

雰囲気は、立ち絵では「少しミステリアスで優し気なお姉さんキャラ」といった風情を漂わせているが、実際に対峙した幽鬼は「自分が知る如何なる人物の雰囲気にも似ておらず、考えれば考えるほど正確な表現から遠ざかる」といったような評をしている。


口調はどこか幼児性を感じさせるやや乱暴な喋り方で、成人女性らしき容姿とはアンバランスなものとなっている。


人物像編集

概要の通り殺人鬼であるが、本人の語るところによれば

「相手を殺したくて殺したことは一度もない」

「私に殺したい気分にさせるやつが悪い」

とのことであり、「気に入らない相手は消えて欲しい」というありがちな衝動を「殺人」という最悪の行動に直結させるタイプといえる。

ただ本人の語る通り「殺人は怒りの発散手段にすぎない」ため、一応は「刺激しなければ殺されない相手」ではある。


しかしその沸点、「殺したい気分になる」ラインはとんでもなく低く、作中においては「相手の服が気に入ったから奪おうとしたが、それに手間取ってイラついた」という些細すぎる理由で、その相手のみならず、同じゲームに参加しているプレイヤー皆殺しの暴挙に走っている。


なお本人によれば「こいつは殺人鬼だ」と蔑んだ目でみられると癇に障るので殺したくなるらしく、逆に、本性をあらわにしてもそういった目で見なかった相手には好意的に接している。


幽鬼との初対面時も、ちょうど「殺したい気分」が落ち着いていたためか敵意なく話しかけてきたが、幽鬼が上記の「服に手間取ってイラついて皆殺し」を理解できない、とこぼした瞬間に態度が一変している。


劇中での活躍編集

第一巻のエピソード「キャンドルウッズ」にて登場。

少数だが武装した「切株」と、非武装だが人数は十倍いる「ウサギ」の2チームに分かれて殺し合い/生き残りを行うゲームであったが、ウサギチームでスタートした伽羅は、敵方である切株の衣装の方が気に入った、という理由で、それを奪うためにまず切株の一人を殺害。


しかしその際に思いのほか手間取ったためキレて「よし、皆殺そう」と思い立ち、味方チームも含めての大殺戮を敢行する。

その時点で推定300人ほど残っていたプレイヤーのほぼ全員をひとりで殺戮してのけ、ゲームを事実上崩壊させた状態で主人公・幽鬼と邂逅。

死闘の果てに敗北するも、彼女に様々な意味での傷を残す。


過去の参加ゲームにおいても一人だけの例外を除いて同様にプレイヤーを皆殺しにしており、参加回数はキャンドルウッズで十回目となるにもかかわらず、誰にも顔を知られていなかった。


隔絶した殺人技量編集

劇中で明確に書かれた戦闘シーンは幽鬼との決戦のみであるが、それ以前の段階で推定200~300人の(そして、その過半がベテランぞろいである)プレイヤー達を一方的に殺戮し、かつ外見上のダメージは全くない、というバケモノぶりを披露している。

半日程度の時間でそれだけの数と連戦した直後である以上(そして、一応は生身の人間である以上)相応に疲労していたと考えるべきだが、その状況下でなお、余裕の態度で幽鬼を圧倒した。


ちなみに伽羅は、これ以前のシーンでは百人近いウサギ相手にまず煙幕で完全に視界遮断し、その煙幕の中で次々に葬っていく、というスキのない立ち回りを披露しているため、一対一とはいえ正面からの戦闘に悠々と応じていることで、幽鬼を格下と見切ってナメていたことがうかがえる。


これに対して幽鬼は、師である白士が残していた逆転の一手で不意を突くことで辛うじての勝利を収めたものの、つまりは「数百人と連戦した直後」かつ「こちらをナメていた」かつ「予想していなかった隠し玉で不意を突いた」まで揃ってようやく倒せた相手、という事になる。


故に、幽鬼との対決は本作における「デスゲームで生き残るために必要なのは、殺しの技術よりも生存の技術」というテーマを端的に象徴しているとも言える。

殺しの技術において間違いなく最強であった伽羅は、しかし「生存に必要ない、殺すための殺しを後先考えず行っていた」ことが祟って、殺人技量では遥かに格下でありながら「生き延びること」を第一に考えていた幽鬼に、得意であったはずの殺し合いで敗北する、という皮肉な結果に繋がっている。


肉体の改造編集

本作デスゲームのプレイヤーにはサイボーグめいた人体改造を行っている者が少なくないが、作中で初めてそういった要素を見せたのも伽羅である。


幽鬼との戦いでは「急所の皮膚下に埋め込んだアーマープレート」を披露しており、銃弾をうけて裂けた肌の下から金属光沢が覗く、という描写は、未来から来た殺人ロボットを彷彿とさせる。


これらの装甲は眉間などのほか、日常生活に支障が出るであろう喉などにも埋めてあるという偏執ぶりであったが、直前に彼女の弟子である「萌黄」と戦っていた幽鬼は「萌黄が防御してなかった部位は、恐らく伽羅も防御してない」とアタリをつけることで辛うじて逆転に成功している。


伽羅の弟子編集

伽羅には、同じく「キャンドルウッズ」にて登場したプレイヤー「萌黄」をはじめ、何人かの弟子がいる。


前述したとおり、最悪の意味で自己中心的な伽羅であるが、意外にも、あるいはそうした性格であるが故か、自分を慕う相手、気に入った相手に対しては非常に親身に接するようで、弟子との仲は概ね良好であった。

あまつさえ弟子の一人によれば「十代女子にありがちな悩み事」の相談などにも乗ってくれたとの事であり、弟子たちにとっては、いわば「面倒見の良い、頼れる先輩」的な存在であったらしい。


また、弟子たちは自宅に住まわせて共同生活しており、連続殺人鬼でありながら、定住していても警察に尻尾をつかませないだけの狡猾さがあったことがうかがえる。


参加したゲーム編集

第1回詳細不明
第2回デスクリスマス 原作2巻一部一般書店特典。クリスマスがテーマで、サンタ衣装のプレイヤーが凶器入りプレゼントを配り合う対戦型。萌黄と出会い、弟子にする。コミカライズでも一部描かれた
第3~9回詳細不明
第10回キャンドルウッズ 詳細はリンク先

関連タグ編集

死亡遊戯で飯を食う。 萌黄(死亡遊戯で飯を食う。)

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