概要
ミサイルのカテゴリーの一種で、「対空」の通り、空中の標的を攻撃するためのミサイルの総称。敵の航空機や敵ミサイルを撃墜するために用いられる。
主な標的が航空機、つまり三次元的に動き回ったり場合によっては音速よりも早い速度で逃げ回ることから、高機動性と高速性が重視される。
発射体によってさらにカテゴリー分けされることもあり、航空機から発射するものは空対空ミサイル、艦船から発射するものは艦対空ミサイル、地上から発射するものは地対空ミサイルと呼称される。
技術的には地上や海上の標的に攻撃することも可能だが、基本的に対空ミサイルは高価なため、あまり用いられることはない。しかし湾岸戦争でアメリカ軍の戦闘機が敵の小型船にサイドワインダー空対空ミサイルを発射したり、ウクライナ侵攻では旧式化により陳腐化したS-200地対空ミサイルをウクライナ軍が地上攻撃兵器に転用したケースなどはある。