東京ミュウミュウオーレ!
とうきょうみゅみゅうおーれ
概要
原作・原案:吉田玲子、作画:征海未亜「東京ミュウミュウ」シリーズの世界観と設定を引き継ぎ、主要キャラクターを女性から男性に変えた作品。2020年の東京を舞台に、地球を救う戦士「ミュウミュウ」として目覚めた渋谷葵を初めとする少年達の戦いや恋愛模様を描く少女漫画。
「東京ミュウミュウ」の完全な性転換版ではなく、敵側の三人のエイリアンは男性から変更されていない。
現時点ではアニメ化はまだ行われていない。
ストーリー
ハロウィンでにぎわう2020年の東京。
日向あんずは、動物の中でも「レッド・データ・アニマルズ(絶滅危惧種)」が大好きで、コモドオオトカゲをイケメンだと言う変わった女の子だ。
そんなあんずは、ハロウィンイベントに向かう途中で正気を失っている男性に遭遇するが、クラスメイトの渋谷に助けられる。
渋谷と初めて真面に話したあんずは、モテモテな彼の自信が持てないという本音を知る。
その最中、白いお化けのような謎の怪物が街中で暴れ出した。
恐怖で足がすくんだあんずが落下した鉄骨に巻き込まれそうになった瞬間、渋谷が彼女を救った。
しかしその姿は、猫耳に尻尾が生えた変なものに変わっていて・・・。
主な登場人物
ミュウミュウとそれを支える人々
渋谷葵
「熱く…大きく…たぎってきたぜ お礼にたっぷり ご奉仕するにゃん」
「アディオス アミーゴ」
所属校:さくら坂高校
学年:2年生(17歳)
身長:182cm
得意な事:特になし
苦手な事:目立つ事
原作における桃宮いちごで、所有する「R・D・A」の遺伝子も彼女と同じ「イリオモテヤマネコ」。
この他、一番目のヒーローである事や行動が猫っぽくなったりドキドキすると耳が出たりする等の症状(?)が出る事、レギュラーキャラとラブコメを繰り広げる点が共通する。
本作の主人公なのだが、赤面のシーンが多すぎてヒロインと錯覚する読者がいる模様。
元は顔も含めて「全部普通」の予定だったようだが、作画担当の青月氏の要望によってイケメン設定となった。
女性からモテるが、人と接するのが苦手なネガティブな性格で、勉強も運動も苦手。
特に運動は、ミュウミュウの力を得た後でもちょっと走ると息が切れる程の折り紙付き。
ハロウィンイベントにも乗り気ではなく無理矢理参加させられていたが、そこであんずと交流を持つと共にミュウミュウとして覚醒する。
上記の症状を完治させるにはミュウミュウとしての使命を終わらせる=エイリアンを倒すしかないと知り、ヒーローにならざるを得なくなった。
現在は夢が無いとする一方、幼少期はヒーローになるのが夢だった模様。
ミュウミュウに変身すると金髪のメッシュが入り、猫耳と尻尾が生える。
ビジュアルが以前同じ雑誌に連載された繋がりのこいつに似ている。
必殺技は「烈葵(レッキ)」で、鋭い爪で敵を切り裂く。
油断すると恥ずかしい決め台詞(上記太字)を言いそうになる為、度々口を押さえている描写がある。
猫なので、マタタビの匂いを嗅ぐと酩酊し、テンションが完全におかしくなる。
メンバーの中では一二を争う常識人にして苦労人。
代々木には頻繁に揶揄われ、神田と広尾にはヒヤヒヤさせられ、六本木のナルシストな言動に困惑したり恐怖したり呆れたりしている。
また、代々木にはリーダーを押し付けられている(曰く「口は出しても責任はとりたくない」)。
いつも励ましてくれるあんずに好意を抱いている様子で、鈍感な彼女の言動にいつも振り回されては赤面している。
日向あんず
「かぼちゃ頭の渋谷くん 正義のヒーローみたいだった」
所属校:さくら坂高校
学年:2年生(16歳)
身長:155cm
得意な事:空手・柔道等の格闘技/家事全般
苦手な事:黙ってじっとしている事/難しく悩む事
原作における青山雅也。
主人公とラブコメを繰り広げる他、ミュウミュウ達のサポートを行う点が共通する。
但し、こちらは最初からサポート役になるよう仕向けられており、また現時点では怪物相手の戦闘能力は0である。
本作の語り部であり、物語は基本的に彼女の視点で進む。
明るく元気だが、曲がった事が嫌いな正義感の強い少女。
正義感が過ぎて男前のように映ってしまうシーンも多く、上述の理由からこちらが主人公に見えてしまう人もいる模様。
「R・D・A」が絡まなければ比較的常識人であり、イケメンオーラを振りまくミュウミュウ達に突っ込みを入れる事も。
大半の事はこなし、何事も食わず嫌いは勿体ないと考えている為、苦手な事でも挑戦する。
柔道と空手は黒帯だが、コスプレのセンスはいまいち。
「R・D・A」をこよなく愛し、初恋相手であるコモドオオトカゲを一番のイケメンだと思っている(但し、一番好きなのはイリオモテヤマネコ)。
ハロウィンイベントで渋谷がミュウミュウとして覚醒した現場に遭遇し、それを仕組んだなつめからエイリアンの侵略と人類存続の危機を聞かされ、彼女に協力する事を決める。
現在も詳細な理由は不明だが、三賢人にその身を狙われている(命を狙われている訳ではない)。
ネガティブで自信が持てない渋谷を励ますと共に、危険が迫るといつも守ってくれる彼の事が気になっているようで・・・?
代々木静
「弾けて 蕩けて 悦んで さぁ…お礼がほしけりゃ ご奉仕しようか?」
所属校:開駒学園
学年:2年生(17歳)
身長:182cm
得意な事:大体得意
苦手な事:特になし
原作における藍沢みんとで、所有する「R・D・A」の遺伝子は「アマゾンカワイルカ」。
彼女とは二番目のヒーローである点が共通する他、主人公を揶揄ったり良いように使う一方で大切に想っている点などが共通する。
ミュウミュウ達のブレーン(動物の知識ではあんずに劣るが)であり、リーダーではないが仲間に的確な指示を出す。
水泳部の部長を務めており、ミュウミュウになってから調子が上がったようだが、力加減に気をつけないと大変な記録が出てしまう事がある。
渋谷と同時期にミュウミュウに目覚め、彼に自分達が「正義のヒーロー」であるという推論を話した後に共闘した後、事情を知ってなつめに協力する。
この事からわかる通り、非常に博識で状況把握力及び適応力に優れている。
ナルシストではないが、事実を話しているだけで嫌味に聞こえてしまうある意味凄い人。
「(ピンク)インテリメガネ」とよく呼ばれる(代々木「もはや悪口だろ」)。
反対に他人の事はよく「平均点」と呼び、他のメンバーは動物名で呼ぶ事が多い(渋谷→ネコちゃん/タマ、神田→トカゲっ子 等)。
ミュウミュウに変身すると、イルカの尾の形状のピンクを基調とした衣装を纏う(本人は「この姿で帰っては親が泣く」とコメントしている)。
必殺技は「鋭静(エイセイ)」で、水の刃で敵を切り裂く他、浴びせて牽制や注意を引く、雨のように降らせる等応用が利く。
渋谷を揶揄う時以外は比較的常識人で、ツッコミ役に回る事も多い。
渋谷の事はあんず関連などでもよく揶揄っており、上記の呼び名を止めろと言われても呼び続けたり、一度人命救助目的でキスをされた時にはやり返したりする等、結構楽しそうに弄る。
その一方、渋谷に「無茶はするな」と声を掛けたり、先輩にバスケで負けた彼の為にリベンジマッチを行ったりする等、仲間として大切に想っている面もある模様。
余談
「東京ミュウミュウ」一話では、絶滅危惧種は「2580種」と表記されている。
一方、「東京ミュウミュウオーレ!」一話では、絶滅危惧種は「28000種(単行本で30000種に変更)」と10倍近い値になっている。
基準や調査法の違いはあるにせよ、この期間に絶滅の危機に追い込まれた動物が数多くいたであろう事は想像に難くない。
皆さん動物は大切にしましょう。