概要
対戦型のゲームにおいて、着地しようとする相手の隙を突いて倒したりダメージを与えたりすること。
アクション系のゲームにおいては、しばしば空中から地上に戻った「着地」の瞬間に多少の行動不能な時間(着地硬直)が生じる事があり、そうでなくても地上スレスレの場所では相手にとって狙いやすい状態になる事が多い。したがって、安易なジャンプは着地狩りの標的となりやすい。
一方で、空中で繰り出す攻撃には移動して着地点をずらす技、攻撃範囲の広い技、急降下を伴った技などもあるため、往々にして着地狩りへのカウンター、すなわち「着地狩り狩り」が発生しうる。この読み合いもひとつの駆け引きとなる。
Pixivではゲーム『スプラトゥーン』シリーズを題材としたイラストが多い。イカではスプラトゥーンにおける着地狩りについて述べる。
『スプラトゥーン』シリーズの着地狩り
スプラトゥーンでは「スーパージャンプ」というシステムがある。戦闘中任意のタイミング、もしくはリスポーン時に空高く飛び上がり、味方の現在位置にワープできるのだが、このスーパージャンプの着地点には「ここに着地しますよ」という表示(ジャンプマーカー)が出る。
このマーカーに合わせて即死威力のボムを置いておくか、マーカーに向かって射撃することでキル(場合によってはリスキル)を狙うことが「着地狩り」と呼ばれる。
ちなみに、最前線やジャンプする価値の薄い場所にスーパージャンプし、着地狩りや袋叩きにあってしまうことは「沼ジャン」と呼ばれ忌避される。注意されたし。
『1』
この「ジャンプマーカーを狙った着地狩り」に対しカウンターとなっていたのがギアパワー(装備の特殊能力)「ステルスジャンプ」。これはスーパージャンプの前隙が長くなる代わりにジャンプマーカーを完全に見えなくするというもので、当時の環境では着地狩り防止、および奇襲には必須とされていた。
そのため、初代では「敵をキルしたら空を見ろ」という格言すらあった(空を見ないと敵がどこにスーパージャンプしたかが分からないため)。
『2』
スーパージャンプ着地時に歩き移動入力をしておくとローリング移動してくれる「受け身術」というギアパワーが新たに登場。一方でステルスジャンプはごく近距離ならマーカーが見えるように弱体化されたほか、受け身術のようにステップないしローリングで回避行動がとれる新ブキ種「マニューバー」も追加されている。
ただ、この世代で着地狩りといった場合、スペシャルウェポン「スーパーチャクチ」を起爆させられる前に倒す、いわゆる「チャクチ狩り」を指すことのほうが多い。
これは空中に飛び上がってから急降下して大爆発を起こすという必殺技なのだが、浮いている時間がそこそこ長く、また飛び上がってから着地するまでは完全に無防備であるため、上級者だと発動を見てからでも割と簡単に撃墜できてしまうというものだった。
一方のチャクチ側もただでやられるわけではない。スーパーチャクチはスーパージャンプから発動することもできたため、ジャンプ着地狩りをしようとした相手をスーパーチャクチでカウンターキルする、という光景も見られた。
『3』
前作のスーパーチャクチが「ウルトラチャクチ」にリメイクされ再登場。使用者とは別に拳を展開して同様に爆発させるという強化が入ったことで、キルを取っても拳の爆発で無理やり相打ちに持ち込みやすくなった(ただこれも、一部の上級者は全部破壊してしまうのだから恐ろしいものである)。
また、新スペシャルウェポンの「ショクワンダー」が発動終了時にスーパージャンプして発動した地点に戻るという挙動をすること、またこの着地点はステルスジャンプをつけていても消せないという仕様から、古典的な意味での着地狩りもなくなってはいない。