概要
クレジットカード会社が行っている支払い方法の一種「リボルビング払い」の略称・俗称。フレックス払いと呼ばれることも。
あらかじめ定めた金額を毎月支払うことが特徴。残高に対して利息がかかるとはいえ、どれだけ買い物をしても月々の支払額は増えないためキャッシュフローを安定させることができるが...。
危険性
昨今どの会社でも対応しているこの形式、実のところ問題点も多く、情弱をカモにした蟻地獄として悪名高い。
リボルビング払いの問題点としては、
- 借入額が増えても毎月の返済額が変わらないため、借金をしているという意識が薄れる。結果、知らず知らずのうちに借入を増やしてしまいがちになる。
- 借入額が増えると返済期間が長くなり、利息の負担が激増する。
- 返済総額が分かりにくく、利息の多さが実感できなくなる。
- 上記の状況が繰り返され返済額に対して借入額が多くなると、利息ばかり払い続けて元本がほとんど減らないという状況に陥る。
……といったものである。しかし現実には消費者金融の返済方法の9割はリボルビング払いで占められているともいわれ、リボルビング払いが多重債務者を生む元凶になっている。(俗に言うリボ地獄)
もちろん使用額をマメに確認し、余裕のある時に繰り上げ返済を欠かさなければこうはならないが、その感覚を麻痺させるのがリボ払いの恐ろしいところ。リボ払いに対してポイントなどの優遇措置を設けている会社も多いが、それを考慮してもできる限り使わないことが望ましいだろう。
昨今クレジットカードが必要なシーンは多いが、限度額を低めに設定しておく、リボ払い設定をしない(分割払いが必要な買い物の際は個別で設定する)、などの予防策を講じておきたいところ。使い過ぎる自覚がある場合はそもそもクレカを持たず、デビットカードやプリペイドカードで間に合わすことを検討しても良いかもしれない。
なお、クレジットカードの中には全ての買い物が自動的にリボ払いになる設定になっているものもあるため、使用前に確認のうえ一括払いに変更しておくことを忘れずに。