吸血鬼ハンターDとは
菊地秀行の小説、及び小説を元にしたアニメ作品。第一作刊行の1983年から20年以上経っているが未だに新作が刊行され続けている長寿作品である。
ストーリー
遙か未来、人類は「貴族」と称する吸血鬼達によって食料として隷属させられていた。彼らの超常的な能力と科学力、そして不老不死の特性から人類は長き苦渋の時代を送っていた。だが全盛期には宇宙に進出した「貴族」にも種としての寿命が訪れ、絶対的な支配者の座からは降りようとしていた。しかし、人類から追われる側になったとは言え「貴族」の超絶的な力は依然健在であり、人々は「吸血鬼ハンター」と呼ばれる吸血鬼を狩る者を求めた。これはその「吸血鬼ハンター」の中でも凄腕の実力を持つ男”D”の物語である。
主人公”D”
吸血鬼ハンターを生業としている凄腕のハンター。トラベラーズハットを被り、背には長剣、胸には青色のペンダントをさげた黒衣の美青年。左手の手のひらには四大元素を操れる口さがない人面疽が寄生しており、Dのサポートをしている。
彼は人間と吸血鬼の間に生まれたハーフ「ダンピール」であり、人間の柔軟さと吸血鬼の超能力を持ち合わせた理想的なハンターである。が、同時にそれは人間からも吸血鬼からも忌み嫌われる事を意味しており、彼に孤独な人生を送らせている要因でもある。人間の血を引いているためか太陽の下でも活動でき、同時に吸血鬼の特性として超人的な能力と不老不死の特性を持っている。
CV:塩沢兼人(OVA版、カセットブック版)/田中秀幸(劇場版)
人面疽の声は一括して永井一郎が担当している。
アニメ版
吸血鬼ハンターDは過去に二回アニメ化されている。最初は83年にOVAとして制作された。しかしこれは当時の作画技術に限界があったためDの世界観を表現し切れたとは言えず、原作者からの評価も良くなかった。二度目は1999年に劇場作品として制作された。川尻監督によって制作された本作はセルアニメの芸術と呼ばれる程に作画クオリティーが高く、ストーリー・世界観・雰囲気全てが原作にマッチしていたため非常に高い評価を得た。今でも名作として語り継がれており、原作者からの評価も高い。
関連タグ
バンパイアハンターD(表記揺れ) 吸血鬼