三日月よ、怪物と踊れ

みかづきよかいぶつとおどれ

『黒博物館』シリーズの怪奇漫画。

あらすじ

ガス燈の灯りが霧に滲むヴィクトリア朝ロンドン。

学芸員が犯罪資料館に迎え入れたのは、歴史的ホラーヒーローの「生みの親」メアリー・シェリーだった。展示されている「赤いブーツ」を聞きつけ足を運んだ彼女がなぜ知っているのか・・・そしてメアリーの口から語ったのはとある化け物との出会いだった。

黒博物館の展示品を研究し分類する学芸員。展示品の謂れに強い関心を持つ。

『フランケンシュタイン──あるいは現代のプロメテウス』の作者の小説家。息子のパーシーの養育費を得るために女王の暗殺から護衛として「怪物」エルシィの面倒と教育を請け負うことになる。

赤い靴の女の死体から作られた「怪物」。身柄を預かるメアリーが名付ける。下半身は元「７人の姉妹」という女性暗殺者のリーダーであり、頭は農村の娘でつなぎ合わされ、顔にはおびただしい傷跡がある。方言まじりの田舎言葉を使うが、剣捌きや並外れた体力は実力並みである。

メアリーの監視下に置かれながら暮らすことになる。

メアリーの息子のケンブリッジ大学生。頑丈な体の持ち主で明るく社交的な性格の青年。母メアリーの過労を心配している。

近衛歩兵第一連隊の大尉。メアリーに「怪物」の教育を依頼する。

古城に住む地主であり科学者。ミュンヘン大学で医学を学んだ。殺し屋の七人の姉妹の胴体と農民の娘の頭を繋ぎ合わせた人体実験に成功し、その後エルシィを生み出し、メアリーの元へと送り届けられたのだが・・・。

メアリーの友人の伯爵夫人。バイロン卿の一人娘で変人な数学者。メアリーとは長い付き合いで物語に置いてのキーパーソンとなる。

全員女性。社交界のドレスを纏いそして皆赤いブーツを履いている。

暗殺者であり、そして回り、踊りながら戦う独特の戦法を使い、相手を瞬殺するほど、戦闘能力が高い。のちにその一人がダンヴァースとの戦いにて死亡し、のちにその遺体はエルシィとなる。