トバルカイン
とばるかいん
元は旧約聖書に由来する人物名
概要
トバルカインとは、大元は旧約聖書に登場する人物名で、弟殺しのカインの子孫で鍛冶師の祖となった人物である。
家系はアダム→カイン→エノク(生きたまま天に昇る方ではない)→イラド→メフヤエル→メトシャエル→レメク→トバルカインとなる。レメクは初の一夫多妻野郎であり妻はアダとチラの2人がいて、レメクとチラの間に生まれたのがトバルカインとその妹ナアマである。またレメクは凶暴で、妻に「カインが受けた傷を7倍返しにするなら私は77倍返しだ!」と語り自分を傷つけた若者を返り討ちにして殺したという。
そんなレメクの子トバルカインは力も強く武術に優れ、何より金属加工の術を編み出し武器を作った。人を殺す為の道具である武器の作成は、レメクの凶暴さが受け継がれたとも言えるし、原初の殺人を犯したカインの罪を呼び起こす物とも言える。トバルカインの綴りはTubal-Cainであり、一説ではTubalは調味料を意味しCainはそのままカインの事だろうとされる。つまり彼の名前は「味付けされ完成したカイン」と取れる。