女子トイレ
じょしといれ
設備
便器
男子トイレとは違い小便器はなく、大便器のある個室のみが設けられるのが一般的。
男子トイレと見分ける為、壁にピンクのタイルが使われていることが多い。
女性はおしっこの時でもスカートを捲り上げるなどしてパンティーを降ろし下半身を露出するため、鍵のかかるドアが必須であり、鍵やドアの蝶番が壊れただけで事実上使用不能になる。このため故障が多い。
便器は、洋式トイレ普及後もしばらく「他人が座った便座に座るのがイヤ」という理由で、和式トイレが多く使われていたが、1999年になって現在では新設されたり改良後のトイレでは高機能型洋式トイレの為に、他人が座った後の抵抗感を持つ人に合わせて消毒液、使い捨て用の紙の便座カバーや便座拭きシートなども設置されている場合がある。しかし、まだ学校などでは未改良の場所も数々見られ、和式が主の所も多い。
日本では、排便音、又は排尿音を聞かれることが恥ずかしい、もしくははしたないと考えられているため、「音姫」などの名で商品化されている流水音擬音装置が設けられていることも多い。
ゴミ箱
男性用トイレでも清掃時の利便性やペーパータオル等の処理のためトイレ全体に一つは設置されているが、女性用トイレの場合は各個室に一つずつ小型のごみ箱が設置されている場合が多い。
掃除で教師から命じられた際や保守点検、母親に連れられるなど、何らかの理由で女性用トイレの個室に入った男性がこのゴミ箱の存在意義に疑問を覚えるケースも散見されるが、これは使用済みの生理用ナプキンを処理するためのものである。
ナプキンの処理・交換のためには排尿・排便と同様にズボンや下着を下ろして性器を露出させる必要がある他、場合によっては性器を拭き清めることもあるため、これらの作業はトイレの個室にて行うのが一般的となる。
そして、生理というものは女性にとって一般的にできれば不特定の人、特に異性には隠したいものであり、特に生理が始まったばかりの小学校高学年や中学生には仲の良い同性すら知られたくないという女子も多い。これを秘密裏に処理するためには、各個室に一つ必要となる地味ながら重要な存在である。
男性には気が付きにくい部分なので、これの描写があるか否かで実際の女子トイレを見たことがあるか否かを判別できる場合もある。
洗面台
化粧等をする女性のために、洗面台は、男子トイレより多く設けたり、大きな鏡を設けたりすることも多い。中には「パウダールーム」と称し、一区画を設けている女子トイレもある。