デビル(鉄拳)
でびる
概要
鉄拳シリーズの戦いの根源となった存在の一つともいえる。
かつて『アザゼル』と呼ばれる悪魔が遥か昔、自らの力を高める糧とするべく、自身の因子(デビル因子)を与えて眷属とした人間たちがいた。それが鉄拳シリーズにおけるデビルである。『3』で登場したオーガも、アザゼルの眷属である。
(似たような事例として妖魔と化した三島仁八や、タッグトーナメントのボスであるアンノウンもいるが、こちらはデビルとは無関係らしい)
デビル化の条件は、命を奪いかねないほどの致命傷を受けること。
三島一八は幼い頃に父:三島平八に崖から突き落とされたことで、風間仁は平八に頭部を銃で撃たれたことで覚醒した。
アニメ『Bloodline』では、この因子の有無が、一八がポール・フェニックスに勝利した分け目となったとのこと。
デビル化した人間は当然ながら常人を遥かに超えた力を行使できるようになり、額に発現した目からビームを出すといった常識はずれな技も披露できるようになる。また、変身しなくとも憎しみや怒りといった負の感情で宿主の力を次第に高めていくという特性も持つ。
他のデビル化した人間や、上述の仁八やアンノウンといった怪物から力を吸収し自身のものとすることも可能。
だが抑えれない破壊衝動に駆られる側面もあり、変身時の禍々しい姿と相まって、まさに名前の通りの悪魔そのものとなる。
その際の人格は本人本来のものとは別のものとして確立されており、一八も完全にものにする前は、自分の中のデビルに肉体を乗っ取られたこともあった。
本来なら心優しい性格の仁でさえ、力の制御ができなかったこともあって、ひとたび変身すれば人が変わったかのように暴走し、災厄をもたらしてしまう。しかもデビル因子は平時でも次第に宿主の心を蝕んでいき、ひたすら闘争と破壊を求めるようになってしまう。
悪に染まり切っていた一八は、この力を躊躇なく己の欲望と野心を満たすために使い、『4』の終盤にてデビルの人格を消滅させ、制御下に置くことに成功している。
一方でこの力を正しいことのため(=世界に害をなすものの排除)に使用する一族『八条家』がおり、三島一美はその一族の使命を果たすべく三島家に取り入り、幼馴染でもあった平八に嫁ぐことになる。
…が、結果としてこの婚姻が、二人の間に生まれた一八と、平八、そして孫である仁の三つ巴の衝突と言う形で、世界中にデビルの脅威を一掃振りまくこととなってしまう。