概要
ゲーム内での表記は基本的には『デビル』。『鉄拳2』から初登場したキャラクターであり、ラスボス。また、存在だけであれば『鉄拳』の頃から現れていた。(デビルカラーの三島一八がそれに当たる。)
少なくとも初期の設定では、三島一八を見守る神秘的な「意思(母・三島一美?)」が具現化した姿だという説があり、その具現化したものが人によっては悪魔に見えたり、天使に見えたりするとされている。この時点では別人格を有した別個体だと思われる。実際、一八とは別キャラクター扱いであり、一部エンディング等から一八とは分離した描写もなされている。また、平八に敗れたことで一八から別たれたデビルの半身が、風間準が身ごもった一八の子を狙って準を襲撃していたが撃退されたとのこと。
また、彼のコンパチであるエンジェルとは敵対関係にあり、『鉄拳TT2』ではエンジェルのエンディングにて東京の上空で戦った結果、敗れてしまう。
『鉄拳4』からこの設定に変化が見られた。一八が「デビル遺伝子」と呼ばれる因子を起因として変身したものであり、平八にデビルの人格を見せた時はまだ一八とは別人格であったが、仁のデビル因子吸収を風間の血によって妨害された直後、一八によって内側から吸収された結果、完全にデビルとしての人格は失われ、一八と一体化されたことで溶け込まれてしまったと思われる。
ちなみに息子の仁とは違い、既に悪に堕ちていることもあってか完全にコントロール下にある模様なので、暴走といった表現はなされていない。ただ『鉄拳5』のエンディングでは慕っているはずの祖父・仁八にトドメを刺して邪悪に笑うシーンがあり、実は無意識下でデビルに乗っ取られている可能性もあるが、詳細は不明(※1)。
ゲーム内では、基本的に三島一八をベースとしたコンパチキャラ。一部削除された技もあるが、「インフェルノ」を代表するビーム技などが追加されている。この頃から『鉄拳』シリーズのゲーム性が従来の格闘ゲームとは違い、明後日の方向へ加速したと思われる。
ただ、『鉄拳TT2』からは別キャラクターではなく、一八がコマンドにより変身可能となった。確反として使える3LPRPがダブルアッパーになり、風神拳以外の立ち状態の浮かせ技として使えるようになる他、「インフェルノ」という名前でのビーム攻撃が可能になる。
とはいえ、変身するにはレイジ状態になる(=体力を相当削られている)必要があるため、変身した時点で追い詰められている状態であることに外ならず、デビル化程度でどうにかできる状態なのかは甚だ怪しい。
クロスオーバー作品であるナムコクロスカプコンでは、一八がこの姿で登場。
風間仁をデビルの状態にさせようとしたが、仁が強い意志で拒否した為、失敗に終わる。
ナムカプの流れを継ぐプロジェクトクロスゾーン2ではナムカプでの騒動の後ずっと魔界にいたようだ。
スマブラSPでは、カズヤの登場シーン、アピール、スマッシュ攻撃、必殺技、最後の切りふだ、勝利ポーズで登場。
また、一八がスマブラ参戦出来た理由の一つとしてこのデビル因子の存在が大きく(※2)、父親である平八がMIIコスチューム止まりだったのは、「『間合い』のゲームに出てくるキャラが『座標』のスマブラに出たところで強いとは限らず、出すにしても個性的でなければ意味がない為」ということである。
(※1)一八の非情さの現れとも取れるが、最初に仁八を抱えるシーンでは左目が黒のままなのに対してトドメを刺すシーンでは赤く光っておりデビルの意思が働いたようにも見える。
(※2)デビル因子が大きな理由であれば風間仁のほうを出すほうがいいが、彼は一八とは違い、『7』の時点でもデビルの力を完全にコントロール出来ておらず、(正史でも変身自体はしていたが)デビル仁も当初はIFの姿としての登場の為、デビルの力を我がものとする一八のほうが相応しかった。
名前について
前述通り基本『デビル』と表記されていたが、初代『鉄拳』において特殊条件によって一八の姿が青色になるというものがった。この形態を"デビルカズヤ"と呼ばれていた。その上、後のシリーズにてデビル仁と呼ばれるキャラクターが公式で使用された事をきっかけに、この表記が広く浸透したのである。
関連タグ
スタープラチナ…元ネタ。1時点でのデビル一八はこちらと姿が似ていた。尚、通常一八の付けている鋲付きグローブもネタ元はこれである。
*最新作のネタバレ注意
最新作『鉄拳8』では、(平八との戦いで力が消耗していたためなのか不明だが)当初は4以前の姿で変身していた。しかしデビル因子の親玉であるアザゼルを自身の身体に封印したザフィーナから奪い取って、アザゼルを現世に召喚させ、これを倒した後に吸収。
デビル因子とアザゼルという二つの悪魔の力を自身のものにしたことでより禍々しい姿となり、完全な悪魔と化した『トゥルーデビル一八』として、デビル因子を持つ仁と死闘を演じる。