概要
海原雄山が主宰する銀座の一等地にある料亭。
同じ重さの純銀より高いマグロの最高の部位などを始めとした超高級食材を使用した料理を惜しげもなく出し、一方で菜っ葉と油揚げだけですばらしい一皿作り上げる超一流の料理人たちによる、美食を追求した料亭。
また日本風の庭園も広い敷地には広がり、池には食材の鯉などを放流していたり、料理を載せる皿や広間の絵画などは雄山の作品が使用され、客の舌以外も満足させる。
一見お断りの会員制料亭なので入店するためには会員にならねばならないが、入会するにはステータスの厳しい審査や海原雄山の厳しい選考をパスしなければならない。
ただし会員の友人や連れ、会員の紹介でという形で会員でない者が入店することは可能。会費は高額であるが、それでも実食希望者は多い。
腕のいい料理人などであれば紹介なしに雄山自身が許可を出すこともある。
美食倶楽部の会員であることは大変な名誉とされており、美食倶楽部の会員であることは美食家のステータスにもなっている。
雄山は政治家嫌いとのことだが、上記の会費のこともあって会員には政治家や上流階級の者が多い。また時に他国の国賓らを日本の政治家が接待のために使用したいと申し出ることもあるが、許可が出るかはエピソード次第。
なお、せっかく会員になっても雄山の一存で会員権剥奪のうえ出入り禁止もあり得る。
実際に些細な言動が海原雄山の耳に入り会員資格を取り消される事例がある。
また美食倶楽部を支える料理人も超一流の技術を学べることもあってか希望者が多いのだが、こちらも雄山の厳しい選考を通った一握りの才能ある者だけが入ることが出来る。
ただ、基本が和食であるため合格しても自身があこがれていた洋食へ走る者、時にはハンバーガー屋になる者、自分の店を持ちたいとして独立騒ぎを起こす者などもチラホラ見られる。雄山を通じて他の料亭に移籍するものもいる。
他、雄山の普段の食事も交代制で所属する料理人が作っているが、雄山が気に入らなければ作り直しをさせられ、場合によっては即クビということもあり得る。
ちなみに和食中心ながら客からの要請や雄山の指示でマヨネーズやフォン・ド・ヴォーはすぐ用意できるが、化学調味料は当然ながら置かれていない。一時期なぜか冷蔵庫にピクルスが保存されていたこともあった。
作られた料理(イートイン)
料理のルール
3種盛り合わせ(キスの梅肉焼き・笹ガレの海焼き・からすみ)、海老の黄身寿司、潰しエビのお吸い物、鰹の刺身
魚の醍醐味
河豚の白子
後継者問題
本来であれば山岡士郎が引き継ぐべきだが、絶縁当初から継ぐ気はないらしい。
中川を始め多くの板前が絶縁されて尚、山岡を慕い若と呼び次期後継者に押していたがそれでも継ぐ気はないようだ。
和解した今でも継ぐ気はないらしく、後継者には中川や岡星良三やあたりが有力だろう。
それ以外の可能性としては、士郎の子のうちの誰かが将来的には継ぐかもしれない。
関連タグ
岡星精一 - 小料理屋「岡星」を営む。弟が美食俱楽部で働いている。
帝都新聞 - 同社の肝いり至高のメニューを監修
モデル
陶芸家の北王子魯山人がつくった星ヶ丘茶寮がモデル。
会員制料亭だったから会員でないと入店できなかった。
星ヶ丘茶寮は跡地に東京ヒルトンホテルがつくられ今はキャピタルホテル東急になっているらしい。