概要
『願いのアストロ』は週刊少年ジャンプ2024年20号から連載中の漫画。作者は和久井健。
前作『東京卍リベンジャーズ』と同じく「アウトロー+SF」を題材とする作品で、隕石落下により荒廃した東京をまとめるため若き極道たちが争う能力バトルもの。
あらすじ
浅草の極道組織「世剣(よつるぎ)組」の初代組長である世剣金剛が亡くなった。彼の唯一の息子である世剣ヒバルは組織の変化に失望し、義侠心を守るために跡を継がず身を引くことを決意する。
その決断の裏で、日本に隕石が降り注ぎ、謎の力「アストロ」が目覚める。平和な時代に暴力と義侠が再び戻ってくる予兆が現れはじめた…。
登場人物
主要人物
本作の主人公。世剣金剛の一人息子(養子を含めると末っ子)。
金剛の遺言で組長に指名されるが、自身がトップに立つことで組が割れることを危惧し、テラスを二代目組長に任命した。
銃弾のペンダントを握りながら、家族を支える最強の極道になることを星に願ったため、拳を弾丸に変えるアストロに目覚めた。
世剣家の第12養子。二代目世剣組組長。
養子になる前は金剛が倒した敵の子供だった。
組を守りたいと願い、盾のアストロに目覚めた。
世剣組
“浅草の弾丸”と呼ばれた初代世剣組組長。自分の腕に弾丸が入っていると豪語していた。腕っぷしと義侠心を大事にしており、孤児でも気に入れば養子として迎え入れた。
世剣家の第1養子。最大派閥“鷹派”を率いる世剣組若頭。
金剛の実子であるヒバルを除けば、唯一組長になりうる人物と目されていた。強力なアストロに目覚め、天災に乗じてヒバルとテラスを始末しようと目論んでいる。
世剣家の第2養子。
世剣家の第3養子。
世剣家の第5養子。
世剣家の第8養子。
世剣家の第9養子。
世剣家の第10養子。クラブアシュラを拠点とする世剣組池袋支部長。池袋の不良達を束ねて出来た“参面陸臂”というセキュリティーの代表。
生粋の喧嘩師で、腕っぷしだけで成り上がった男の中の男。仏頂面のため、“無情の久蘭”の名で知られる。
釦とは世剣家の養子に入る前からの付き合い。昔は明るい性格で常に笑っていたが、親友で釦の実兄だったボタンが亡くなってから感情を出せなくなった。昔のようにモノマネでもして笑いたいと願ったことで、変化のアストロ チシャ猫に目覚めた。コネクターはボタンから貰ったジッポ。
世剣家の第11養子。世剣組池袋支部副長。
自分を認めない世界を全て壊すと願ったことで破壊の神 阿修羅のアストロに目覚めた。コネクターは実兄のボタンから貰ったジッポ。13兄弟最弱だったが、掟の決闘で久蘭を破り池袋支部長の座を奪いとった。
金剛の側近(相談役)。
その他
銀次の娘でヒバル達の幼馴染。アストロは透明になれる“絶対的透明感(クリアコスメ)”。
釦の実兄で久蘭の親友。喧嘩の弱い釦をいつも後ろから守っていた。クラブのセキュリティーになるのが夢だったが、極道同士の抗争に巻き込まれた子供を庇って亡くなった。
用語
- アストロ
遥か遠くの宇宙から地球に向かってきた流星群がもたらした異能の総称。各々の大事なものを握り流れ星に願掛けすることで、願いに応じた能力が使えるようになる。
ただし、能力の媒介である大事なもの=コネクターがないと使えない上、そのコネクターを破壊されると力も永久に失われる。
- 世剣組
関東屈指の暴力団。平成の時代に極道からカタギの組織へと形を変え、浅草のインバウンドビジネスやエネルギー開発など精力的に事業を拡大した。
金剛と養子達の血縁よりも固い絆は、“金剛(ダイヤ)の絆”とよばれ、現在の組を支える礎になった。「兄弟ゲンカは決闘をもって解決すべし」という掟がある。
- ペンダント
金剛が死の間際にヒバルとテラスに託した世剣家の家宝。
世界一強い銃弾(矛)のペンダントと、同じ弾を溶かして作った鏡(盾)のペンダントの2種類がある。
これらは2人のコネクターでもある。