概要
文字通り傾斜がある、つまり地面に対して斜めになっている装甲のこと。
主に戦車に装備される。
地面と垂直になっている装甲と比べ
・弾丸が斜めに着弾するため力が逸れる
・余剰な空間を減らすことで装甲面積を節約する
等の効果により採用される
なお「見かけ上の厚さが増す」というのは誤解。その分面積が増えるので、単純に傾斜させただけでは重量軽減効果はほとんどない。
近年では兵器の性能が向上しており、APFSDS弾やHEAT弾は塑性流動を起こして相互侵食する原理上跳弾がほとんど期待できなくなったが、装甲材の角度により弾頭に負荷をかけて貫徹力を阻害する効果があるため、傾斜装甲は依然として採用されている。
一見垂直に見える形状でも、内側には装甲材が斜めに挿入されていることが多い。