概要
その登場が予告されたのはニコニコ動画において2011年11月15日~2012年6月30日にかけて実施された『VOCALOID3楽曲コンテスト』。
「特別参加賞」の景品として、投稿動画の再生数が1,000回を超えた作品の作者に漏れ無く「発売予定のないVOCALOID3音声ライブラリ」をプレゼントする、との告知が為された。
2012年4月28日、幕張メッセで開催されたニコニコ超会議の「超ボーカロイドエリア」において行われたボーカロイド関連の発表会においてその詳細が発表される。
企画はヤマハ及びスターダスト音楽出版、デモ曲はgalaxias!が担当、キャラクター原案をヴォーカルの柴咲コウが行い、イラストはKEIによる描きおろし…という一大プロジェクトであった。
※キャラクターとしては先行してgalaxias!の1stアルバムに登場していたが、VOCALOID化にあたりKEIと雪乃たまご(当時は名字無しの「たまご」名義)により再デザインが行われている。
幻から現実へ
先述の通り商品化の予定無し、且つ「2013年10月末まで」の期限付き(幾度かの延長を含む)という試用版扱いのライブラリであった為、本来ならばそれまでの命であったはずのギャラ子であったが、ヤマハの中の人による2013年8月5日付のツイートにおいて「ユーザーの皆様は現シリアルをなくさず保管しておいて下さい」とのアナウンスが為された事で、ボカロPやファンの間で商品化の可能性が浮上する事となった。そして2013年10月21日、VOCALOID公式サイトにおいて正式な商品としての発売が公表される。
当初は2014年春にリリース予定であったが、やや遅れて8月5日よりダウンロード販売開始、パッケージ版が8月上旬に発売される事となった。時間を要した分内容は濃いものとなり、力強い「RED」と繊細な「BLUE」の2種類の歌声ライブラリ、加えてVOICEROID相当(同じく「AITalk」エンジン使用)の読み上げライブラリ「Talk」(Windowsのみ対応)や100種類以上のボイスマテリアル、楽曲・伴奏データ等を含む豪華仕様となった。
初登場の段階では伏せられていた中の人も、(ファンの間で有力視されてはいたものの)柴咲コウである事が正式に公表され、また製品化にあたっては新たに富岡二郎が再々デザインを担当する事となった。
備考
ヤマハ発売のソフトではあるが、無料版及び「RED」の開発と収録はインターネット社、「BLUE」はYAMAHAが担当。
その為、イラスト等ではインターネット家のキャラとして描かれることもある。
しかし、現在(2023年以降)キャラクターを管理しているのはYAMAHA(SoundUD)である。
所属会社ごとにキャラクターのイラスト等を描く場合やキャラクターの解説をする場合はその点に注意されたし。
「Talk」には株式会社エーアイのAItalkの技術が使用されており、様々な会社を渡っているVOCALOIDである。
また、元々VOCALOID3ギャラ子の購入特典だった「ギャラ子Talk」はWindows8のサポートが終了したタイミングで動作保証/サポート対象外となり、2023/02/15に配布終了となった。
読み上げソフトのファン層からも熱狂的なファンはいたため、A.I.VOICEでの復活に期待を寄せられている。
現在は展開規模が大幅に縮小し、パッケージは生産停止となっている。NEOを手に入れるためには公式販売サイトにおいてダウンロード版を注文するしかない。
関連イラスト
外部リンク
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