CV:喜多村英梨
概要
大成タイセイの10歳上の姉。私立大宮進開学園中等部のOGで、教師の高輪カドミチや青梅マイをはじめとする在校生でも知らぬ者は居ない有名人。中学時代はポニーテール、失踪前はサイドボブに髪をカットする。
AI技術に大きく貢献した、天才と呼ばれる優秀なシステムエンジニアだったが、2年前に謎の失踪を遂げ新聞の二面紙で大きく報道され、現在も依然として行方不明。タイセイが進開学園へと編入したのも、些細な手掛かりを求め続け在学時代に過ごした場所ならば…と藁にも縋る思いで赴いたのが理由のひとつ。
ERDAの構成員にも認知されているのは、中2の頃に半ば押しかけも同然に組織へエンジニアとして入ったからである。2年前の失踪後も行方を追っているが、彼女のアカウントには時折ログインされた形跡が残されているのみで、その足取りも現状振り切られている。
猪突猛進で負けん気が強く、強い信念を持つ。自分を美人と称するなどちょっとナルシスト気味。タイセイには彼が幼少期に「誰かを守れるかっこいい人になりなさい」と告げ、その言葉はタイセイの夢となっている。
その他、ビーナに関して友達と喧嘩し、「死んじゃえ」と言ったタイセイに「よくない」と𠮟りつけながらも経営学者・米倉誠一郎の「転んだ人を笑ってはいけない、彼は歩こうとしたのだ」という格言を引用し「失敗が恥ずかしいのではなく、そこから立ち上がらないのが恥ずかしい」と元気づける良好な姉弟仲を感じさせる。
なお、ERDAの面々とは仕事以外での付き合いは少なかったらしく、プライベートでの彼女について質問されたタイセイはとある逸話を話している。
過去にメタバース内に動物園開発に携わるもリアルの動物園が経営危機に陥る事を理由に閉鎖が決定。だが天秤にすら乗せてもらえない事に憤慨した彼女は奮起し改造、斬新さと見捨てにくさを兼ね備えた喋る動物たちの動物園へと変えてしまう。が、『動物が喋るのは駄目でしょう』と余計に封鎖に向かってしまい憤慨するという、なんとも彼女らしい倫理観の破茶滅茶な技術者としての一面に話を聞いていたカドミチを爆笑させている。
謎
現在アンノウンが出現しているのは全てタイセイとイナが最低でも一度は訪れた思い出の場所ばかり。アンノウンが再び出現したのも、偶然か否かタイセイの適性値が基準に満たされていたことが発覚した直後である。
また、タイセイに多くの名言を残してはいるものの、タイセイ自身がその言葉たちを行動原理や困った時の判断基準にしてしまっており、どこか彼の思考を縛っているようにも見える(実際、アカネには姉の受け売りばかりと指摘されている)。
そんな中第8話のラストでは、彼女らしき女性がバグのような森の中に立っているのが見られる(髪はロングで赤いTシャツ、ロングスカートを着用している)。
さらに、第10話のアンノウン撃破後、ほんの一瞬だが彼女の声らしき音声でノイズ混じりにタイセイを呼ぶ声が彼に聞こえている。
これらが意味するものとは・・・
余談
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※以下はシンカリオン チェンジ ザ ワールド第11話のネタバレが記されています。
突如現れた黒い新幹線=ファントムシンカリオン
から聞こえた声はなんと、行方不明中のイナだった。
「邪魔しないで」
ファントムシンカリオンの運転手が姉と知ったタイセイは戦意を喪失し、適性値が低下してしまう・・・。
戦えなくなり、仲間たちとの関係も悪化し、メタバース空間で落ち込むタイセイの前に姿を現したイナ。
彼女の目的はERDAへの復讐。タイセイを伴って訪れたメタバース空間の動物園はバグのようになっており、ERDAは使えなくなったら捨てるとイナは言い、一緒にERDAをぶっ壊そうと言う彼女らしからぬ発言をしてタイセイに手を差し伸べるが、タイセイはその手を払い除ける。
弟を誘うことが出来なかったイナはERDAに直接宣戦布告をするのだった…!
宣戦布告してきた姉を止めようとするタイセイ、ERDAに憎悪を燃やすイナがついに激突。
大量のアンノウンとともに襲撃するも助けに入ったリョータとアカネに撃退。
2人の連携とE5はやぶさのグランクロスによって敗れ去った…。
その後、ERDA襲撃などの記憶が無いというが、無事に和解するのだった。
しかし…