蔑称としての『ウザク』
劇中、『結果』を重視し目的のためには手段を選ばない手法を取ったゼロ(=ルルーシュ・ランペルージ)に対し、『間違った手段で得た結果に意味は無い』と考え『過程』を重視した枢木スザク。
彼もまたゼロ同様神聖ブリタニア帝国の圧政から祖国を救おうという志を持つ人物であったが、現状の支配国のルールに反し罪も無い一般人を巻き込むテロなどの行為を良しとせず、ブリタニアの体制を組織の内側から合法的に変えていこうとする。
しかし軍内で出世をして力を得る為には、ブリタニアと敵対する組織(日本解放戦線やレジスタンス)と戦う事となり矛盾を孕んだ立ち位置となる。
その立ち位置故にルルーシュの勝利をいつも最後に邪魔をするイレギュラー、天然な性格で空気が読めない事も相俟って一部のファンから『ウザいスザク』、即ち『ウザク』なる蔑称を付けられてしまうこととなるが、物語後半でルルーシュの手を取り「ゼロレクイエム」を行ってからは『ウザク』という蔑称はほとんどみられなくなった。
ピカレスクヒーローのルルーシュにとってスザクは「バイキンマンから見たアンパンマン」であり、視点を変えてみると正義の味方はこうもウザイものかという好例かもしれない。
ポーズとしての『ウザク』
劇中、並外れて身体能力に優れるという設定から、生身でも何かとアクロバティックなシーンが多く描かれた枢木スザク。
そんな彼が披露したポーズの中でも、ファンに一際ネタにされ親しまれたのがメイン画像にもある『ウザク』のポーズである。
Pixivでは、当然ながらこちらの『ウザク』をテーマにした作品が多い。