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デルウハの編集履歴

2024-08-07 14:26:07 バージョン

デルウハ

でるうは

デルウハとは、漫画『Thisコミュニケーション』の主人公である。

「戦死者の2割は同士討ちだ 気にするな」


概要

Thisコミュニケーションの主人公。

スイス出身の軍人であり、スイス国軍に所属。イペリット出現後はUNA(世界連合軍)に招かれていた。

正確な本名(と発音)は「アンドレア・デ=ルーハ

デルウハというのは第一話で所長に対して名乗った名前であり、デルウハ自身が付けたあだ名である。

研究所の人間からの呼び名である「デルウハ殿」が読者からの愛称としても定着している。


食べることが行動原理。後述の様々な悪行も「毎日3食食べる生活を1日でも長く守ること」を目的にしている。一転、「この先、食事を取ることが出来ない」状況になれば即自殺を試みるほどで、第一話においては目的地である研究所が残っていないことを確認すると、何の躊躇いもなく自身の首に斧の刃を突き立てるほどであった。(実際には研究所は残っており、この後救助された)

救助された後は食事を対価として、軍人としての経験や技術を提供。

驚異的な膂力を持ちながらも戦いに関しては素人であるハントレス達の指揮官として就任する。




性格

軍事に精通し、かつ非常に高い計算能力を持っており、作中では優秀な砲術を見せる事も多々。

全般的に「合理的」な思考を行う人物であり、自身や部隊の秩序にとって最善の行動を常に行わんとする。


が。一方でその「合理」には倫理観の枷が無く、「いない方が都合がいい人間」を躊躇なく殺害するなど、目的を達成するためには手段を選ばない。

研究所にたどり着いた後は、「死亡した場合、一時間前の状態に戻る(記憶も一時間前になる)」というハントレス達の特性を悪用。何らかの都合の悪い事が起こるとハントレス達を殺害し記憶を消して「なかった」事にする手段を取るなど、子どもに対しても(生き返るとはいえ)一切の容赦がない。所業に関しては後述。

研究所到達以前も、かつての同僚であるオスカーを「殺してメシを奪った方が得だろ!」という理由で殺害する程。(その状況はデルウハとオスカーの二人きりで、一人戦力がいた所でイペリットに遭遇すれば左程の違いはなく、実際に食料を独り占めしていなければ研究所到達までに食料が尽きていた、という状態ではあったのだが……)


しかし一切人情味がないかと言うとそうではなく、オスカーが死亡後にイペリット化し襲撃してきた際、激しい戦闘の末に(戦闘力が無くなった後でだが)一発殴らせて遺言を残す程度の猶予は与えた。イペリット化した吉永に関しても、紆余曲折あって協力体制を築いた後は、遺言と祈りを残させる程度の時間は与えている。

特に実力が互角だったオスカーに対しては「殺すメリットがデメリットを上回らなかった」「殺しの目撃者を見逃したのは初めてだった」とやや感慨深げに語るなど、その能力を認めていた。(のに、最後の最後は躊躇なく「得だから」殺したので「クソ野郎めがぁ――ッ!!」と殴られる事となるのだが)


またデルウハの行動原理は食事が最優先であり、食料が無くなったと確信した時点で自刃するなど、もはや食べるために生きていると言っても過言ではない。研究所を目指したのも安定した食料が残っているのでは、という視点からであり、到達後は研究所の食料を守るという方針で動いている。

世界を救済できるかもしれないという情報が出た後も、その可能性は限りなく低いという判断の元、有害なガスが充満している下界を調べようという人間を諦めさせる為に絶望的な光景を見せる事を目的としたこともある。

ただ「世界を救える手段があるのなら、それが理想」「俺とて、世界をどうにかできるなら、その方が良いのだ」という発言もあり、現状の絶望的な世界状況をなんとかしたい気持ちもゼロではない様だ(その方が長く食事にありつけるからと考えられる)。


ハントレス達への対応

先述の通り、都合の悪い事が起こるとハントレス達の特性を悪用して即記憶リセットに掛かる事が多々あり、不死身であり簡単に生き返るからかその引き金は軽く感じられる。

以下、作中で行った行為の一例。


・同士討ちしてしまった状況を無かったことにする為、殺害

 対象者:よみ→生存していた残りのハントレス

第一話にてイペリットとの戦闘中、同士討ちを行ってしまったよみの精神的トラウマと、それに伴うハントレス間の仲違い解消の為に全滅させる。

 これがデルウハによる「都合の悪い事はリセット」の始まりであった。


・好感度を上げ過ぎてしまった為、殺害

 対象者:にこ

会話の最中に、うっかり好感度を上げ過ぎてしまった為に殺害。

「入れ込んで付きまとわれたら困る」という理由であった。最低である。


・あるハントレスに対して「言うべきこと」を先に言われてしまった為、殺害

 対象者:よみ、いつか

よみに必要な言葉を探していたがいつかに先を越されてしまい、「俺が言うべき言葉だった。あの魔法を俺のものにする」と考えて本当に自分が言った事にした。要は「私が最初に言いだした事になんねーかな」を実現してしまったのだ。本当に最低である。


・スランプを解消させるために殺害(ただし本件は失敗)

 対象者:よみ(失敗)→ハントレス全員

新型イペリット対策の為の特訓中、最初は唯一条件をクリアしていたよみに妙な癖がついてしまいスランプ状態に陥ってしまう。

急ぐ必要があった為に記憶をリセットしようとした。が、本件はデルウハにとって想定外の事が起こり犯行が露呈、ハントレス全員との戦闘状態に移行してしまう。

結果として全員返り討ちにする必要性が生じてしまった。


・「ある殺害」がバレてしまった為に殺害

 対象者:よみ、むつを除く全員→よみ→むつ

デルウハに対する不信感が全員に芽生えてしまった為に全滅させる。

全滅を目指したのはこれが初めてではないのだが。今度はよみの信頼を得ており、よみにとっても記憶リセットが都合の良い状況であったため、よみを味方につけ、他のハントレスと殺し合わせて全滅させた。本当に本当に最低である。


ただし、デルウハが記憶リセットに動くのは何かしら「都合が悪い」「致命的である」と判断した時で、平時はハントレスに対して良き指揮官として接しており、みちに対して「自分でかわいい物を作れるように研究して信頼を得る」という手段を取るなど、地道なコミュニケーションを積み重ねている。


運が悪い

合理性の塊であるデルウハだが、かなり運が悪い。

上記にあるハントレス達への記憶リセットもデルウハの運の無さが起因になっている事も多く、時には「こんな事があるのか?」と本人も焦燥するレベルのことが起こる。

具体的には「大雪の中孤立したはずのハントレス達が方位磁石も地図もなしに偶然合流しており、殺害が難しくなる」「ハントレス達を全滅させなければならない状況で、大量のイペリットが襲来する」「雪に埋めて遠方に隠していた死体が、ワイヤーを括り付けて投げた剣に偶然引っ掛かる」などなど。


記憶リセットを悪用し自分の都合の良いように物事を進めるデルウハだが、この運の無さがあるからか痛い目に合う事も多く、ある意味つり合いが取れているのかもしれない……


関連イラスト

デルウハ殿飯と心中


関連タグ

Thisコミュニケーション

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